Oz(オズ)1 (ジェッツコミックス)
Oz(オズ)1 (ジェッツコミックス) / 感想・レビュー
詩歌
「核の冬」31年後、シンクタンクの造った巨大シェルター「OZ」を目指すフィリシア、ムトー、1019(テン・ナインティーン)。物語の希望は、彼らが見たことのない麦畑の黄金の帯。先日話題に上ったので読み返してる。ムトーの名前はすっかり忘れていて、1019の切ない話の印象ばかり残ってた。再読でもやはり1019が一番輝いてる。生きたいとあがく姿が綺麗。
2014/07/02
フェリシティ
受験勉強の合間に夢中で読みました。樹なつみさんは「花咲ける青少年」から入って今回が2作目。樹なつみさん好きだ!と確信しました(笑)まず設定のスケールが素晴らしい。核戦争が起こりうるという事実が、ニュースや新聞で見るよりずっとリアルに感じられました。そしてムトーがもうかっこいいのなんの!!飛行機でのキスシーン、読んでて息が止まりました。ほんとにかっこいいよー!なんで樹なつみさんの描く男性キャラはこんなにも素敵なの〜(笑)今どきの少女マンガに出てくる男の子より、芯が強くて逞しい。とにかく大好きな作品です!
2014/03/25
ゆーこりん
知人からの貸し出し本。核の誤爆から始まった第三次世界大戦。半年間の氷河期。31年後、地球にわずかに残った人類による戦国時代が始まる。重いテーマだが準主役はノーテンキな感じの女の子(博士)というところがいかにも漫画である。設定は2021年。人工知能のバイオロイドとアジア人の傭兵と博士が向かうところは戦前に頭脳集団が作っていた巨大シェルターOZ。2016年の現実社会でも人工知能ロボットが人種差別発言をして問題になる世の中。SFの世界と現実がリンクし、その辺りが妙にリアルである。2巻以降も借りてみようかな。
2016/04/02
ユウティ
漫画は登録しないのだけれどこれは特別。キャラ設定、舞台設計、削ってコンパクトになったというストーリー展開、すべて最高レベル。なかでも心を掴んで離さないのは、登場人物に流れるAIへの考え方と、それに相反する感じ方。ふつう物語はAI=人間として描いた上で共生だの排斥だのを語る。アトムもドラもゲジヒトも。しかし樹なつみは登場人物に、人間のように見える感情もプログラムでしかなく、マシンはそれ以上でも以下でもない、という常識を与えている。その上で共に旅する1019への心が揺れ動いていく。こんなSF他にないと思うな。
2020/05/23
みどり
再読。28年ぶりに読んだ。完全版が出てる。ちょっとほしくなった。
2019/03/07
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