大奥 第6巻 (ジェッツコミックス)
大奥 第6巻 (ジェッツコミックス) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
御祐筆・老いていく村瀬正資が脇役として重みを増すように、右衛門佐と綱吉は老いてからが深みを増す。刺客の絶叫こそが、通説の綱吉像。だからこそ褥での綱吉・右衛門佐の画とセリフが哀切に光る。御台様追い払ったあとの、柳沢吉保の情念の深さよ。さて間部詮房の情念はどう描かれるのか。綱吉亡きあと家宣も倒れ七代は家継のはず。八代吉宗まであとわずか。ここから『江島生島事件』をどう描いていくのだろう。SFめいた設定・有り得ないのに、違和感無く普通の史実の如く読めるのは、紛れも無く作者の力量。凄いわ、よしながさん。
2010/11/01
エンブレムT
息をつめて読んでしまい、読後「ふうぅ~」と深いため息がでました。綱吉と右衛門佐の関係、吉保の凄み漂うエピソードの描き方は、もう圧巻としか言いようがありません。これだけ鮮やかに人の生を描きつつ、「その真実を知る者は誰もいない」と闇に沈み込ませるあたり、歴史モノとしての凄みすら漂ってます。様々な死が描かれた第六巻。男女が逆転することで浮き彫りにされるそれぞれの業が、哀しみを伴って胸に迫ってくる巻でした。
2011/01/21
明智紫苑
予習と復習の再読。綱吉の最期は一種の「救い」だったのだろうか? この巻も泣ける。間部さんは、綱吉とはまた違う趣の華やかな美人だな。
2015/06/17
れみ
この巻前半は綱吉・右衛門佐編のラスト。もう子を成すことはできないのに父を思うあまり大奥で男を抱く日々の綱吉…なんだか辛いです。が、右衛門佐との思いが通じたのはちょっと良かった。そして後半は6代家宣の時代へ。だけど主人公は将軍本人というより側室の左京とか側用人の間部詮房が主人公のお話という感じかも…。総取締になった江島が結構好きなんだけど…次の巻は江島生島事件なんだなあ…ちょっと辛いな。
2013/12/20
じゅん
ただただ・・・哀しい。。。胸が痛む1冊でした。本当に、よく作り上げられたマンガやなぁと思います。
2011/05/10
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