蛮勇引力 下巻 愛蔵版 (ジェッツコミックス)
蛮勇引力 下巻 愛蔵版 (ジェッツコミックス) / 感想・レビュー
藤原
舞台は独裁者徳川惑星によって無限のエネルギーを世界に供給する東京をモデルとした神都。都民以外は野良犬以下の扱いを受けるディストピアを崩壊させるべく立ち上がった浪人(無職)由井正雪が主人公。思わずばっかじゃねーのと言ってしまいそうな世界観だけど深く考えたら負け。名言迷言のオンパレードで、脳みそを空っぽにしたらこれほど面白い漫画もめずらしい。
2020/07/21
うさみP
衛府の七人のモヤモヤから手に取る。人の為と書いて偽。人に憂うと書いて優しい。人類愛vs人間愛。安寧は緩やかな死。合理を斬り伏せ、血反吐を吐いてこそ人間。人の手を離れた文明なんてクソ喰らえ、尊蛮勇万歳の人間謳歌。テロリストによるディストピアSFの極地。こういう、個人の非合理な理想が全体を壊すの好き。誰かがお膳立てして搾取される幸せは『幸福』なのだろうかと問いかける。神機力の正体である宇宙怪獣との話読みたいな。これを電子書籍で読んだのが何とも。
2021/02/28
根室
覚悟や悟空に比べると話が得体のしれない感じで、読みにくさがあった。 巻末に長めの作者インタビューがあって、それが作中に負けないような名言揃い。読みながら福島で原発事故が起きたこと、将棋のプロ棋士がコンピュータ相手に現在進行形でコテンパンにされていること、人間とテクノロジーやシステムについて思った。 将棋用語がやけに出てくるなあと思ったら、ヨクサル先生に将棋を教わっていたそうな。それで原宿将棋通りを見に行ったなんてことも書いてあった。かなりディープな将棋ファンだ。それで本ヒロインは清水市代さんがモデル。
2014/03/19
やまちち
うつくしいマンガですほんとに
2012/04/18
らざあし
がむしゃらにまっすぐな覚悟、勇気の悟空道、ひたすらな蛮勇。愛蔵版でシグルイ執筆当時の先生もこの頃には勝てねえと言っているが、今も落ち着いたかというとはちゃめちゃっすよ。
2021/01/07
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