ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7 (ヤングアニマルコミックス)
ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 7 (ヤングアニマルコミックス) / 感想・レビュー
yoshida
玉砕の島、ペリリュー。生き残った田丸等は米軍占領地に潜入し物資を調達し糊口を凌ぐ。沖縄からの軍属達も合流し、彼等の潜伏していた洞窟に潜む。米軍の北上により田丸等は比較的平穏な日々を得る。しかし、それは時を同じくして米軍に国土が、将兵が、一般市民が蹂躙されていた。そして大東亜戦争の敗戦も知らず、田丸等は潜伏を続ける。米軍に発見される恐れがあり、戦友の遺体を埋葬出来ない悲しさ。まさに、ペリリュー島全体が日本軍の墓場と化した。泉の性癖を描く必要があるか疑問である。生き残った日本兵は、いつ故郷に帰れるのだろうか。
2019/08/03
ゆいまある
島田少尉を想いながら死んだ、ゲイの泉くん。顔のない亡骸と再会した島田さんだが、顔がなくなっていても泉くんだと分かる。その場面で泣いちゃった。蒸し暑いペリリューを思い出しながら読む。島全体が墓場。こんな若い子達が死線を潜らなきゃいけないってどういうことよ。戦闘は下火。軍属で働いていた沖縄の人達(軍人ではない)と合流し、眠る場所を確保する。いよいよ終戦。でもペリリューに残された軍人たちはそれを知らない。
2023/05/10
馨
今までの巻よりは、少しだけ平和なひとときが多い巻でした。戦死した仲間の遺体の判別のシーン等残酷な場面もありました。皆で兵士になる前のことや、ふるさと、家族の話をしているシーンが良かったです。日本の戦況も並行に描き、いよいよ終戦となるも彼等はいつ戦争が終わるのか、次巻が待ち遠しい。
2019/08/22
荒野の狼
48-55話を収録。第6巻の続き。6巻の中心人物であった泉一等兵とその上官の島田少尉の関りが7巻で明瞭になるので、二巻続けて読みたい。昭和20年6月の沖縄戦(崖から投身自殺する母娘、広島・長崎原爆、玉音放送と敗戦が描かれ話は展開をみせる。物資を盗むために忍び込んだ米軍陣地には女性がいたり映画が上映されていたりと、潜伏を続ける日本兵とは雲泥の差。
2019/10/20
こも 旧柏バカ一代
潜伏してたら終戦になってた。。 最後の方は米軍基地に堂々と潜入したりしてアメリカ軍も緩んでるから出来た芸当なのかもな・・・ 終戦になって潜伏して1年、、、知らないんだ。。
2019/09/07
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