夏目友人帳 1 (花とゆめCOMICS)
夏目友人帳 1 (花とゆめCOMICS) / 感想・レビュー
海猫
まだ初巻なので作品の面白さがまだつかみきれない。ただ話数を追うごとに良くなるので期待があるし、さらに巻数を追っていきたい。独特のやんわりしてハッキリしないしない描線は、妖かしを描くのに合っているようで不思議な浮遊感がある。ところで基本設定は藤田和日郎の妖怪漫画「うしおととら」に似通ったところがあるんだけども展開も雰囲気もぜんぜん違うし、やっぱり少女漫画ならではの味わいがありますな。
2015/10/01
テルテル
現代社会にあって色々な事情から孤独な生活をしている人が数多くいると思う。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感できる。親を失い転々と家が変わっていく夏目の孤独という心の『あな』を埋めていったのは、祖母が残した『夏目友人帳』。妖怪たちとの触れあいを通して夏目の心が強くなっていくことが伝わってくる。人は誰かに『必要』とされてこそ、心に輝きを増す。にゃんこ先生は、夏目の最高の心の支えになって描かれている。そして、数多くの妖怪たちが、彼を必要とする。読み手へのメッセージが聞こえる。『必要とされる人間になれ』と
2015/04/04
みちゃ
亡き祖母の遺品「友人帳」を手に入れた高校生のタカシが妖怪たちと関わっていくお話。妖怪と言っても怖いばかりではなく心がじわりと温かくなったり、キュっと切なくなるお話。どれをとっても優しくて好いお話ばかり。特に四話目が好きなお話で、妖嫌いで人間不信気味な少年夏目の「人間を嫌いにならないでくれてありがとう」という言葉へ燕の妖怪が返した答えに何度読んでもじわわ〜と涙が。そしてニャンコ先生がとってもキュート!
2012/09/18
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
**注)妖怪もの・ネタバレ**一番感じた事は妖怪の温かさです。妖怪は陰の気の塊であり、決まった姿形を持たない。時に能力として扱われますが弱点でもある。伝説や信仰など強い認識(姿形)を持たない弱い妖怪は人間に"こういう名前と姿の妖怪がいる"と、認識されなければ他の陰の気に溶け込んで判別できなくなってしまう。そんな妖怪たちが自己の支配力すら持つ本名(真名)を教えてまで孤独な心を救おうとした温かさと、孤独な存在としての共感。いい加減な妖怪ものではない。民間伝承の陰に息づく妖怪たちの物語にご関心のある方にお勧め。
2012/02/23
まりもん
夏目は見えることを小さい頃に言い過ぎて嘘つき扱いや親戚をたらいまわしというちょっと辛い人生の高校生。何で両親が死んだ(?)のかも謎。 祖母の集めた妖の友人帳の為に命を狙われたりして妖との関係が密接になる。それを用心棒しているのがニャンコ先生。徐々に妖に情けをかけたりとしていくが、毎回小さい頃の夢を見るので切ない。
2012/03/22
感想・レビューをもっと見る