小説 アイドリッシュセブン Re:member (花とゆめCOMICSスペシャルララノベルズ)
小説 アイドリッシュセブン Re:member (花とゆめCOMICSスペシャルララノベルズ) / 感想・レビュー
冬見
純粋に健全に真っ直ぐに育った百に始めて向けられた嫉妬という黒い感情が、仲の良い家族である瑠璃のものであったことがとても辛くて堪えた。「いい子だと思われたかった」と「特別になりたい」がなあ。そうだよね。自分を選んでほしいよね。アイナナは選ばれる/選ばれないっていう構図が良く出てくるから、毎度心臓がギシギシする。千と百を「神様と使徒」と表現しているところがあったけど、私は百が殉教者になってしまうんじゃないかとずっと不安だった。不安を拭い去るところまではいかなかったけど、読めて良かった。そのあたりは本編で期待。
2018/12/07
椎名
Re:vale過去編。万、千、百の順に彼らがどう生まれ、どう駆け抜けてきたかが描かれる。元々ファンという立場があり、そこからトップアイドルへと登り詰めた百の酸いも甘いも経験したからこその言動、そしてどこまでいっても根幹にあるのは憧れたスターと目が合ったその瞬間からくる信仰にも似た衝撃。だからこそ、アイドルオタクとして、百の台詞や思想は刺さるものが多い。「決して、特別なものになりたいわけじゃなかった。ただ、素晴らしい人たちの前で、自分も精一杯、素晴らしいものでいたかったのだ。」これなんですよね。
2024/06/20
冬見
再読。千葉志津雄の「僕も、たぶん、君も、いい人間にはなれない。いい人間になろうと努力するだけだ。」のところが好き。「彼女たちの気持ちが百にはわかる。身ぎれいにして、背筋を伸ばして、アイドルに見つけられたいわけじゃない。決して、特別なものになりたいわけじゃなかった。ただ、素晴らしい人たちの前で、自分も精一杯、素晴らしいものでいたかったのだ。」の部分、めちゃくちゃわかる。Re:valeは互いが互いにとって良い存在になろうとしていたところがすごく好き。
2024/03/14
紅羽
漫画版を読んですぐにこちらも購入。リヴァーレの10年の歴史が手軽に読めます。i7やtrigger等のアイドル達とは違った種類の苦難や努力が窺える彼らの歴史。万理と百の千を支えたいという気持ちや、万理失踪後の千の気持ちの変化が純粋で、現在の立派になった二人の姿を見ると感慨深いものがあります。
2018/12/12
まぁ
Re:valeの過去編。万理さんたちは始まりは夢を追う高校生で、浮世離れした千さんは大事な人を守るために地に足をつけていくようになったのですね。ひたすらに光属性に見えた百くんは憧れでまっさらなだけじゃなくて汚いものもままならない現実や自分を見た上でそれでも、と頑張っていて、アニメでも千さんが切る啖呵は秀逸だったけど、前後の文脈でより百くんにとって大事な言葉だったのだなぁと思った。皆、頑張ったよ。
2021/07/18
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