クマさんの四季
クマさんの四季 / 感想・レビュー
糸車
唐突にこの本のことを思い出したので登録。作者は漫画家さんなんだけど、これは絵本というべき?ハードカバーです。二足歩行の動物が暮らす森。人のように家に住み、服を着ています。主人公のクマさんがいいのです。どっしり落ち着いていて一緒にいると安心できて。弱いものも押しのけられたりせずちゃんと居場所があって、でも森に住むものを脅かすものには毅然と対処できる、ある意味理想郷。作者が「超少女明日香」や「スケバン刑事」を描いた漫画家さんだったといえばびっくりする人もいらっしゃるかな。表紙の画像がないのが残念です。
2015/11/13
さとちゃん
1976年の発刊。先日、古書市で遭遇した際には手元不如意だったため購入を見送っていたところ、本日、別の古書市(出店者は同じでしたが)で遭遇したので購入、我が家の本棚にお迎えしました。何度読んでも新しい感動があります。後書きに「少女漫画にほとんどなかった擬人化の動物ものは」とあり、そうだったんだと驚きました。
2023/10/21
みのにゃー
未読だったこの本、ようやく手に入れました。擬人化された動物の漫画。クマさんが住む森は特別な森。肉食動物も草食動物も雑食動物も、力を合わせて生きています。現実ではありえない優しい童話。和田さんは人間でなく動物で表現することにより、生き方や性格が違っていても、困難を乗り越え信頼しあえることを伝えたかったのでしょうか。
2022/10/05
chatnoir
登場するのは全部人間型の動物(マン・ウィズ・ア・ミッションのような)なのですが、ヒューマニズムものです。ちょっと大きめの漫画なのですが、大人の絵本としても通る内容。手放せない本の一つ。
2015/05/08
さとちゃん
探し求めて四半世紀。ようやく図書館で読みました。初版本で、帯には「著者直筆サイン入り」の文字が。初版何冊だったんでしょう? 初期の和田さんらしい、骨太の作品でした。福音館版「ドーム郡物語」の挿絵にも通ずる、と感じたのは私だけでしょうか。絶版が決まったときに「この作品はその役割を終えた」との趣旨のコメントを出されていましたが、そんなことは無いと思います。
2014/05/10
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