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ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere

ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere

ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere

作家
鶴田謙二
出版社
白泉社
発売日
2014-12-25
ISBN
9784592710769
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ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere / 感想・レビュー

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touch.0324

鶴田謙二。『思いでエマノン』で初めてこの人の画を見て以来ファンである。"女性"と"少女"の中間の存在を描かせたらこの人は天下一ではなかろうか。物憂げで影がありつつも、ふとした仕草は無邪気で…。さて、本作品は裸女、廃墟、猫をテーマとしたショートショート。セリフも登場人物も少なめで、画とコマ割りで魅せる大人のための上質な映画のよう。海を渡る廃線、朽ちた家屋、猫の視点…。胸の奥がキュッとなる読後感。※『forget me not』のマリエルも登場する。鶴田ファン必読。

2015/01/11

のがわ

猫、水辺のある風景、そしてスレンダーな女性を描くことでは右に出るものがいない鶴田謙二の最新作。……全編ほとんど裸なのは躍動感溢れる身体の美しさをより表現できるようにですよ? 水中や寝っ転がった姿勢で変幻自在の二つのおっぱいがただただ素晴らしい。眼鏡っ子の裸ももちろん素晴らしい。

2015/05/05

まゆにゃ

苔むした石造りの廃墟の静とだらしなお姉さんの肉と猫のたるみ皮というエロスの対比をぼんやりした生ぬるい日差しが照らしている(そこまで世界の果てじみた何かではないのだが)。ちとアレな表現だが愛液じみた潮の匂いがしてくる。この本においてはインモーは必然なのだ。エマノンには安いセーターのチクチクしたような感触と圧倒的で冷たい潮の香りを感じたものだが、この本からは微かな潮のスパイスに、だらしなくもしなやかに繁茂するインモーと猫のぐねぐねとした柔らかな感触と弛緩した陽光があった。一方表紙作はすげー下らなくて笑った。

2014/12/28

mt.gucti

フォゲットミーナットを古本で見つけて、一週間で、 この本の古本を見つけました。買うの少し恥ずかしい本ですが、中身は鶴田謙二全開で嬉しかったです。寄稿している寺田さんといい、才能の絶対差を、ひしひしと思い知らされる作品です。きっと買うヒトは片寄ると思いますけどね(*^.^*)。

2015/03/01

ぐうぐう

「廃墟」「猫」「裸」の三題噺。それを鶴田謙二が描く。ああ、まるで初夢のような漫画。冗談でもなんでもなく、延々と読んでられる。最後のページを閉じて、また最初のページへとエンドレスに。雑誌「楽園」ゆかりの中村明日美子、沙村広明、木尾士目、そこに加えて、石黒正数に寺田克也といった面子がオマージュを寄せているのも楽しい。おせちもいいけど、カレーもいいけど、お正月に読む『ポム・プリゾニエール』も、また美味しい。

2015/01/01

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