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枕魚

枕魚

枕魚

作家
panpanya
出版社
白泉社
発売日
2015-04-27
ISBN
9784592710844
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枕魚 / 感想・レビュー

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kei-zu

pnpanyaさんの不思議な世界。本書でも、主人公は路地を歩き、道に迷い、地下に赴き、過去の街を訪れる。 「マクラウオは枕じゃなくて魚だけど、売り物は枕?」「元々は、この魚が枕として使用されていたのですよ」 どこからこんな発想が出てくるのだろう。 ちょっと高いけど欲しいなあ、「枕魚スタンダード 6,000円」

2021/04/04

あたびー

枕崎で売っている、枕魚を模して作られている枕。本物のさかな枕は一晩しかもたないものの極上の使い心地なのだとかε( ε,'-')…。プランクトンや海水を主原料としたゼリーみたいなニュー・フィッシュが魚たちによって海底で生産されていて、魚の代わりにそれを食べるというのも面白かった。私はコオロギよりこっちが食べたい。不思議な街に迷い込んだり(マイナーコンビニ激戦区とか)、地下街に変わったピザまんを探しに行ったり、色々楽しませてもらえます。

2022/11/28

ホークス

こういうダークでダウナーな世界は大好き。内田百閒の「冥土」みたいな、日常と地続きの薄暮の世界。凄惨ではなく、異世界なりの独自の原理があって、でも理解出来ないために、ひたすら奇妙に感じられる。そんな所に安らぎを覚えるのは病的かもしれないが、まあ仕方ないので自分で許す。町をさまよう場面で、色々なイメージが画面に溢れ出てくる感じが楽しい。特に新宿の下に広がる「見捨てられた」地下街の描写が良かった。好きな人には素晴らしい作品。

2016/08/11

いっちゃんず

この作品を、なんと表現したらいいのだろう。シュール、ってのは少し違う気がする。今風なつげ義春、か。川上弘美や川上未映子や『てるみな』(kashmir)ほどではないが、間違いなく分裂質。執拗なまでに書き込まれた風景と、それとは対極的にゆるい線で描かれる主人公と非現実的なキャラクターたち。「地下行脚」「記憶だけが街」のような、現実世界と紙一重なところにある異世界の描写。…やはり上手く表現できない。これはたぶん、すごい、の一言で充分なのだろう。

2015/06/23

リッツ

息子の友達から借り読み、開いた途端に驚いた。『人物下書き?なのにこの背景の描き込み?』ストーリーも掴み所なく『二人とも変わった漫画が好きなんだな~』と読み進めてったら、ハマった(笑)この感覚、怖くて面白い。昔読んだ「ガロ」や諸星大二郎を思い出した。これはクセになりそう。

2018/02/14

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