KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ロンパ-ちゃんとふうせん

ロンパ-ちゃんとふうせん

ロンパ-ちゃんとふうせん

作家
酒井駒子
出版社
白泉社
発売日
2003-03-10
ISBN
9784592761006
amazonで購入する

ロンパ-ちゃんとふうせん / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

酒井駒子さんの絵本。プロットは単純であり、またいたって日常的。したがって、やはり絵本としての生命はもっぱら絵の成否にかかっている。今回もいつもながらのタッチで、抒情性に溢れる。技法はクレヨンと水彩の混合だろうか。どの場面でも、全体の色彩を抑えることで風船の鮮やかな黄色をクローズアップする構図。最後のシーンでのお月さまの比喩は無理があるようにも思うが、これこそがまさに絵本なのだ、ともいえる。

2023/08/24

masa@レビューお休み中

ロンパーちゃんは、街でおじさんから、黄色いふうせんをもらいます。おじさんは、ふうせんが飛んでしまわないように指に紐をくくってくれます。黄色いふうせんと一緒にロンパーちゃんは、仲良くおうちに帰るのです。そして、おうちに帰ってからも一緒に遊びます。でも、黄色いふうせんは、油断するとすぐに天井に昇ってしまうのです。酒井さんの絵本は、忘れていた子どもの頃の記憶を恐ろしいほど鮮明に思い出させてくれます。ロンパーちゃんを見ていたら僕も子どもの頃、同じような経験をしていたことを思い出してしまいました。

2014/08/01

Kawai Hideki

酒井さんの絵がすごくいい。町で黄色い風船をもらったロンパーちゃんが、家でふうせんと遊ぶお話。紐をほどくと、風船はすぐに天井まであがってしまって、うまく遊べない。お母さんが一計を案じて、風船をスプーンにくくりつけたところから、世界が変わる。ロンパーちゃんの目線の高さで風船と遊べるようになったのだ。一緒に庭を散歩したり、ままごと遊びをしたり。ただの風船が、まるで一人の人間のように見えてくる。ところが、突風が吹いて、ふうせんは高い木にひっかかってしまう。ひとしきり泣いたあとの、ロンパーちゃんのつぶやきがよい。

2015/09/06

ままこ

ロンパーちゃんの幼子らしい無邪気な愛らしさがギュッと詰まったお話。おままごとしてる姿は微笑ましい。穏やかな語りかけるような文。読み聞かせもいいし、大人も癒され楽しめる。ラストがとても素敵!

2020/08/29

あすなろ

【育児】03年出版。よるくまの酒井氏作品を奥様が借りてきて研究中。風船って何故、あんなに子供は好きなのか?飛ぶから?浮くから?この絵本にはそんな想いが詰まっているのかな?幼き日の僕は、翌朝萎んでいる共に自分の気持ちも萎んで哀しかったことを想い出した。

2017/04/09

感想・レビューをもっと見る