KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

嘘つきパズル: 究極の名探偵・誕生 (白泉社My文庫 く 1-1)

嘘つきパズル: 究極の名探偵・誕生 (白泉社My文庫 く 1-1)

嘘つきパズル: 究極の名探偵・誕生 (白泉社My文庫 く 1-1)

作家
黒田研二
魔夜峰央
出版社
白泉社
発売日
2002-04-01
ISBN
9784592850076
amazonで購入する

嘘つきパズル: 究極の名探偵・誕生 (白泉社My文庫 く 1-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

雪紫

再読。やっぱりくろけんさんの裏ベストよねこれは(表は「硝子細工のマトリョーシカ」)。こういう人なんですよ彼は。再読で、展開覚えててもお下品でお下劣でぜにーちゃんが相変わらず暴走たっぷりでもミステリ作家としての「呪い」もあって伏線仕込みまくりの本格ミステリなんです。あれがあってこそ、ラストにも救われるし。

2022/02/12

geshi

個人的にはくろけんさんの裏ベストと思っている 本当に下らなくて馬鹿馬鹿しいミステリ。表紙の魔夜峰央先生の絵そのままのぶっ飛んだキャラクターと怪物が孤島で巻き起こす騒動は、脱力感を覚えてしまう下品でお下劣。でも作者がそれを全力で楽しんで書いているのが伝わってくるから、波長が合うなら楽しめる。これだけ馬鹿やっておいて、ラストに展開される「嘘つきパズル」のロジックはガチガチ。嘘がつけない呪いをツイストさせて究極の名探偵に着地させる離れ業は、普通のミステリではできない。

2016/03/18

koma-inu

4点 失礼ながら表紙に拒否感があり^^; 未読でしたが、思い切って読んでみました。序盤はややオゲレツですが、中盤以降はしっかり新本格物。6人の容疑者のうち2人が「嘘をつけなくなる」呪いにかかった状況で、誰が犯人か?誰に呪いが かかっているか?を明かします。真相は非常にシンプルかつ論理的なもので、伏線回収も鮮やか。そして予想に反して?、感動のラスト。涙が出そうになりました。手に取るのに迷う表紙ですが、一読の価値あります。 

2021/07/23

coco夏ko10角

バカミスの皮をかぶった本格ミステリ。孤島でのクローズドサークル、のろい、残された日記…というワクワク。ちょっとした下ネタやギャグ、しょーもないノリ。しかし振り返ってみればふざけてる場面での出来事がちゃんと伏線だったり。黒田研二さんの作品の中では『ペルソナ探偵』が一番いいと思ってたけど、これもかなりの良作。

2018/12/13

アツシカ

隠れた名作かも。特殊設定変本格ミステリ。心底くだらないギャグや下品なネタで話を回しておいて、徐々に本格ミステリに変貌していく展開には笑うしかない。特殊設定だとルールは明記されているものが多いが、本作は特殊ルールの解明までミステリ部分に含まれていて、しかもそれで成立しているのがすごい。水も漏らさぬ厳密さとは言えないが論理でルールを解明し、ルールで論理を補強しているあたりも上手い。初黒田研二がこれってのはどうなんだろう……。

2017/04/20

感想・レビューをもっと見る