日出処の天子 第5巻 (白泉社文庫)
日出処の天子 第5巻 (白泉社文庫) / 感想・レビュー
井月 奎(いづき けい)
過去の人々は時間や歴史と言った、個人、公ともに記憶への編纂、湾曲、その時にそった解釈がなされます。この漫画に描かれる悲しくも魅力的な厩戸皇子が、これこのままいたとはかんがえられませんが、苦しみや悲しみ、嘆きは持っていたでしょう。古の人々のそれらの感情は時間によって洗い流されて、消え去り、現在との関係性のみのこります。漫画、小説、説話などはそのような古人の心を現在に伝えるためのものでもあるのです。それは人の命が他者との関係を保てば永遠性を持つことにもつながります。しかし、なんとまあ魅力的な漫画なのでしょう。
2019/10/12
シフォン
結ばれる事ができないが、毛人を想う人ばかり。賭けに出る人、利用する人、取引する人、今後はどのような展開になっていくのだろうか。
2021/11/30
またたび
刀自古がついにやってしまった。時代背景もあれど、気がつかない毛人ってどうなの?という疑問も残るが、女の執念は怖いものがある。何もかも分かっていて受け入れる王子が切ない。
2013/11/04
真朝
もう、ぐちゃぐちゃになってきてしまっています。 厩戸王子の心は毛人に行ってますが毛人は別の姫に心を奪われてるし、刀自古はもうなんか想像を遥かにこえることをしでかすし。漫画ですが本当に色々起こります。
2021/01/31
punto
インフルエンザの熱の中、学生時代に好きだったマンガを再読。私も毛人は好きなんだけど、でもなんで、こんなに彼はもてるんだろうかと今更考えてしまった。優しいからか...。君子として、妹として優しくしたところ、両方に恋されたんですねえ。しかも厩戸王子も刀自古も、なんて可哀そうなんだ...!それにかかわったがために布津姫もさらに不幸に。面白いのですが重いので、体調不良もあってあまり入り込まないで読みました(汗)。これは読むのにもエネルギーが必要な作品です。
2020/01/04
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