バジル氏の優雅な生活 (第3巻) (白泉社文庫)
バジル氏の優雅な生活 (第3巻) (白泉社文庫) / 感想・レビュー
鱒子
「エジプシャン スタイル」さすがビクトリア、自由すぎる(^Д^) 坂田靖子さんは、広い風景を描くのが本当に上手いなぁ。空間の使い方がセンス抜群なのです。それはさておき、本書でイチオシは「写真屋」。たまらない読後感。解説の南条さんのお陰で魅力倍増です。
2017/12/26
しましまこ
表紙からビクトリアの話メインなんだけど、変人サザビーと相棒わんこオーディンが登場する「ウィンター•シーズン」と「聖アントワーヌ便り」が大好き。空回りの熱血ウォールワースも「ウォールワース家」読んじゃったらバジル氏が大事にしてるのも納得。そして「写真屋」こんな話をさらっと入れちゃう坂田先生すごい!私もバジルさんちで働いてたら夜中に鳥を見に行くよ。
2016/03/13
ゆーいちろー
ついに明かされるバジルとビクトリアのエジプト旅行記。そりゃあたしかに土産話はできないだろうな、という見事なオチ。この巻のメインはやはりこの話に尽きるであろう。そういえば、地味ながら実はバジル以上の変人であるに違いない、聖アントワーヌ館にすむサザビーもいたなと思いだす。そして、ぽつんと放り込まれたかのような「写真屋」の物語。アーサーのイメージが少しだけ変わる。どたばたから、シリアスなものまで、まさしく万華鏡を覗くような印象を受ける。予告のように、バジルの叔母上が少しだけ登場するのも、心憎い演出である。
2012/07/03
ジェミジェム
2巻と比べると好みの話ばかりでときめく。待ちに待ったエジプト編。ビクトリアの奔放さはさすがですが、帰ってきてから都合が悪そうに話を避けるバジル氏が最高にかわいい。ビクトリアはほんとうにほんとうに魅力的で、女として憧れの女性そのものです。好奇心旺盛で賢くて、凛々しくて、周りに流されず自分でものを考えることができる。こうなると往々にして男勝りになりがちですが、彼女はとても愛らしくチャーミング。自立した女性はすてきです。男の手の中に大人しくおさまってるようじゃ女がすたるってもんです。
2014/05/31
つったん
いよいよ第3巻はバジル氏とビクトリアのエジプト紀行。どこに行っても変らない彼女の自由さと闊達さに感動。でもあれって英語なら必ず通じるって言うのも大きいよねぇ。こういう人には周囲で心配してあれこれ手助けする人が必ずいるのが面白い。エジプトにも…。バジル氏の旧友・サザビーの2編もユーモアたっぷりでお気に入り。アーサーの過去が垣間見える『写真屋』は当時の状況を一番伝えているのかも。ルイ君がキューピットになり損ねる日常編も楽しい一冊。
2012/02/18
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