燕雀庵夜咄 (白泉社文庫)
燕雀庵夜咄 (白泉社文庫) / 感想・レビュー
S.Mori
波津彬子さんは大好きな漫画家です。登場人物の一人一人をどこか儚げに描くところに惹きつけられています。この本に収められている作品は『雨柳堂夢咄』に似ていますが、あの作品をさらに暗く、耽美的にした内容です。「牡丹燈篭」が一番好みでした。愛する男性にどうしても会いたいと言う女性の妄執にも似た思いが描かれています。男性は彼女に思いにこたえるかどうか悩むのですが……。かなり怖い結末ですが、二人の哀切な交情が心に響きました。
2020/01/05
みかん@道北民
図書館本。波津彬子さんの初期の短篇集ですね。見事に載ってた雑誌がバラバラです。芳村さんも謎な人だなあ。何でも屋なのかな。そして一番有能なのはまささんではと思いましたw
2015/01/19
芙蓉
波津彬子さんの初めての文庫本作品。燕雀庵と芳村さんが出て来る作品。あちらとこちらの境界がゆらりゆらりと陽炎のようになっていつの間にか境界を越えてしまいそうな物語「幽霊屋敷」「牡丹燈篭」がお気に入り
2017/01/31
Chinen
読みながら、雨柳堂夢咄っぽいなと思ったら、あとがきで波津さん自身も雨柳堂夢咄の原型みたいな話をしていて納得。雨柳堂よりももう少し人間味のある話が中心という印象を受けた。イラストや世界観については安定のクオリティ。素敵です。
2012/09/01
いえっさ。
S。夢幻世界。微妙に思う話もありつつ、ほれぼれする美しさでした。
2014/08/31
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