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バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

バナナブレッドのプディング (白泉社文庫)

作家
大島弓子
出版社
白泉社
発売日
1995-09-14
ISBN
9784592883524
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バナナブレッドのプディング (白泉社文庫) / 感想・レビュー

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コットン

「きょうはあしたの前日だから…」と言う言葉から始まる不安定な世界を描いていて、古さを感じさせない。さすが大島弓子は素晴らしい!

2016/09/07

KI

世界がぐるぐる回っているのに、私はまっすぐ歩くことしかできない。

2020/06/01

S.Mori

「バナナブレッドのプディング」のような作品を読むと「大島弓子万歳!」と叫びたくなります。それぐらい好きです。風変りな高校生三浦衣良が主人公。大好きな姉が結婚することになり、不安定な状態になってしまいます。見かねた友達のさえ子が、兄の峠と疑似結婚させるのですが……。思春期の少女の内面が繊細に美しく描かれています。エキセントリックな物語に見えますが、描かれていることは大人になることの難しさです。自分らしさを保ちながら、大人になるのは難しいです。作者は衣良を通して自分らしく生きる女性にエールを送っています。

2020/08/03

ちぇけら

「きょうはあしたの前日だから、だからこわくてしかたないんですわ」息がしろいのはわたしが少女だから。りんとした雪が降ってきて、あなたがマフラーを巻いてくれる。雪。ふれるととても冷たくて、ほろりととけて涙みたいにわたしを濡らす。さあミルクを飲んで。ことばがすっとしみてゆく、夜半の甘い匂いのするお布団で。わたしは少女、でもやがて、良心などまるでない鬼になって、たくさんのひとを失望させてしまうの。それなのに、あなただけよ。眼からキラキラと星がながれだす。「ほくはきみがだい好きだ 薔薇のしげみのところからずっとね」

2020/11/23

昭和っ子

夢で、生まれるのを不安がっている自分の赤ちゃんに、「まあ生まれて来てごらんなさい、最高に素晴らしい事が待ってるから」と答える衣良ちゃんのお姉さん。衣良ちゃんと違って、世の中に適応している美しいお姉さんですが、後で「最高の素晴らしさって何だろう、私自身もまだお目にかかってないのに」と考えます。姉妹がそろって穏やかで美しい花嫁になってくれたら、両親もラクなのでしょうが、衣良ちゃんはお姉さんの代わりに巨大な「?」を発してくれているのかも。その「?」がユーモアとかわいい花々で飾られて供されています。

2012/07/30

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