美内すずえ傑作選 (3) (白泉社文庫)
美内すずえ傑作選 (3) (白泉社文庫) / 感想・レビュー
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「美内すずえ傑作選」第三巻。表題作と「アマランスの女王」の二編が収録。表題作は“ジャンヌ・ダルク”の物語を伝奇少女漫画化したもの。こう言うアレンジ流石ですよね。後書で知ったんですが、この作品、花ゆめの創刊号から連載されたものだそうです。新雑誌に対する思い入れと熱意が伝わってきます。「アマランスの女王」はちょっと「小公女」風の箇所が、“世界少年少女文学”好きとしては堪らないです(o^O^o)。
2022/02/13
S.Mori
有名な『ガラスの仮面』は読んだことがありません。作者の作品を読むのはこれが初めてでした。表題作はジャンヌ=ダルクの生涯を描いたもので、無邪気でかわいい少女が祖国のために戦い抜くという胸が熱くなる作品です。ピエールという敵の騎士との悲恋も織り込まれ、恋愛ロマンとしても読ませます。イギリスとフランスの騒乱をサタンが裏で糸を引いている設定が興味深くて、伝奇漫画としても面白かったです。
2020/07/31
しゅわ
レビュー寄付で一念発起!怒涛の週末読み溜め…番外編。『ガラスの仮面』で有名な美内すずえ先生の初期の傑作選です。『白ゆりの騎士』はジャンヌ・ダルクのお話。…とはいえ、普通の歴史モノのはずはなく、悪魔軍団とか出てくるブッ飛び設定。いろいろ盛り上がってたのにオルレアン開放で終わっちゃう尻切れトンボ感も含め、ツッコミどころ満載です。『アマランスの女王』伝説のダイヤを拾った小公女!?な女の子のお話。怒涛の展開でついてゆくのが大変なホドです。
2014/06/14
そうび
ジャンヌ・ド・アルクも、マーラ・グリーンも、神の声や呪いのダイヤによって導かれるけれど、結局は自らの聡明さによって道を切り開いていく。その姿が凛々しく力強いゆえにカタルシスを得ることができる。「白ゆりの騎士」は「花とゆめ」創刊号の掲載だそうで、花ゆめっ子としては何だか感慨深い。まさに花々と少女の夢が満載。
2014/12/28
倉本彩矢
慌ただしく詰め込んだ感じなのが残念。もう少しページをもらえたら、もっともっと面白くなったのではないかと。
2013/07/25
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