三原順傑作選 (’70s) (白泉社文庫)
三原順傑作選 (’70s) (白泉社文庫) / 感想・レビュー
青龍
「金魚屋古書店」を読んで、初期の三原作品が気になって、電子書籍(シーモア)購入した。人物の造形がぎこちない感じはあるけど、ストーリーは、「ああ、三原先生だ❗」という感じ。返す返す、早すぎる死が悔しい。
2020/04/29
ぐうぐう
三原順の初期短篇を収録したベスト本。少年少女達の心の迷いを瑞々しい感性で描いたこの短篇群は、大人である私達の心をざわざわと落ち着かなくさせる。それは大人になってしまった自身への痛恨か。 無垢であろうとする願いと、生きていくために獲得しなければならない邪さとの狭間で葛藤し続ける少年少女達の叫びに、大人であるはずの私達は激しく共鳴してしまう。それは大人になりきれない少年性少女性の残照か。 三原順がこの澱んだ世界に遺していった、痛切極まりない魂の咆哮は、永遠に耳鳴りとして読む者の心にこだましていくことだろう。
2009/05/23
michi
あーこれ読んだ読んだ、とリアルタイムで読んでいたのを思い出す作品群で懐かしかった。今思うとやはり詰め込みすぎ?和田慎二さんの解説がよかった。
2012/01/02
更紗蝦
どの作品も、「主人公の心が傷ついていく過程」がものすごく丁寧に描かれています。その心の傷は、癒される場合もあれば、癒されないままの場合もあるのですが、たとえ癒しが描かれている作品であっても、それは完全な癒しではなく、大人になっても「傷跡」が残るであろうことが予感されます。三原順の作品の読後感の「重さ」は、おそらくここから来ているのではないかと思います。
2013/03/19
YukoNexus6
初恋もまだで 女の子よりも 動物たちが好き なんだけど じぶんのしたことや していることに 思い悩む年齢なんだ! ほんとうに! 「ラストショー」が好きだ 本当に!
2015/03/01
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