X day(デ-) (白泉社文庫)
X day(デ-) (白泉社文庫) / 感想・レビュー
珂音
1985年LaLaに掲載。こんな複雑な社会問題を扱ったマンガをLaLaで発表してた事に改めて驚く。 ルドルフが主人公の「Die Energie 5.2☆11.8」も読んだが当時はまったく理解できなかった。20年以上も経ってるのにまったく古びてないけど、それは今が当時と同じろくでもない社会で生き難い時代だって事なんだろう。
2010/10/25
Suga Megumi
株価操作と少女の恋、崩壊しかかった家庭とソ連の軍事衛星墜落事故などが複雑に絡み合い、スラスラと読み進めるのが困難なんだけど、これはすごいわ。人生の路上で出会う障害物から逃げ出す臆病さをこの物語は非難しないし、立ち向かおうとする無謀さを莫迦にしない。それにしても子供部屋の窓の外にある立木とロープは、グレアムをトリスタンへ向かわせ、少年ロナルドを姉たちの部屋への盗み聞きに導き、スコットを悪友たちとの危険な邂逅におびき出す、真夜中の秘密の扉だね。
2015/06/02
仮面堂
旧版だけれどないので此方で登録。
2016/08/15
goldius
「はみだしっ子」と一連の社会派ものを見事に融合し、収斂した三原順の最高傑作
2005/04/14
Mana
DieEnergieの主人公のルドルフの友人DDが主人公の長編。DieEnergieのテーマが原発なら、XDayのテーマは原子力衛生の事故だけど、ストーリーの奥深くに隠されていてよく読まないと分からない(私は一回読んだだけだと分からなかった)。分からなくても話自体は面白いけど、得体が知れない不気味さがミステリーみたいな緊迫感があると思う。
2015/07/21
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