村野 (白泉社文庫)
村野 (白泉社文庫) / 感想・レビュー
メイ&まー
なんとも味わい深いショートストーリーばかり。表題作の「村野」なんて特に。仲間でスキヤキを囲む猥雑な和やかさとか、村野のわけのわからん土産とか、50人前の雑炊とか・・・この短いお話の中で村野のことがなんだか好きになってしまう。ホラーだったりギャグだったりシリアスだったり味わいさまざま。また、読むときの気分によっても味を変えそうなお話たち。最後の方に入ってる坂田さんによる季節のお便りもいいなあ。なんか、そう、オチも山もないお話だったりするんだけど、ちょっと友達から届いた手紙みたいな気楽さがあって好きだな。
2015/03/20
はなはな
表題作は何度読んでもいいです。ピーターとピスターチ、可愛いし。
2016/05/19
蘇芳
作者の持ち味なのか、数ページでなにかしら心に残る話が多い。表題作が好きだ。
2012/10/20
鳩人
とにかく凄い電波(いい意味で)。表題作である「村野」はさすがにどうせなら文庫ではなく大判で読みたい!と思わせてくれる逸品。構成自体はあらすじを見ただけで予測がつくし、名作というよりは佳作と評したいが、私はこのさりげなさが好きであります。しかしそのラスト、「結局兵隊になるのは怖かった」の独白の隣のページから、速攻「中華風下宿荘」が始まるこの混沌をなんと評するべきか…。ちなみに私は坂田作品は「水の森綺譚」から入ったので、JUNEで描いていると言われてもながらく「えっあの坂田先生が?」という感じだった。
2010/10/23
みのにゃー
処分前の再読。表題作の他、ショートショートをこれでもかというぐらい収録。非常に中身の詰まった短編集。BL多し。大好きなのは『ピーターとピスターチ』。
2019/08/06
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