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ジェラ-ルとジャック (白泉社文庫 よ 4-1)

ジェラ-ルとジャック (白泉社文庫 よ 4-1)

ジェラ-ルとジャック (白泉社文庫 よ 4-1)

作家
よしながふみ
出版社
白泉社
発売日
2004-05-19
ISBN
9784592884309
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ジェラ-ルとジャック (白泉社文庫 よ 4-1) / 感想・レビュー

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男娼として売られた貴族の出の少年ジャックの、初めての客として出会った市民ジェラール。散々な出会いは二人のその後の運命、人生、人を愛する心を変えていく。背景にフランス革命が色濃く描かれ奥深さを出しているとともに、後半ハラハラさせられては安堵の波がいくつも訪れ、まるで恋愛そのもの。だけど全然甘くない。でもそこが素晴らしい。BLにして、テーマは意外にも「赦し」。でも真の愛とは何かをつきつめて考えれば、すごく納得がいく。革命後の風の中、妻の墓に1人で佇むジェラールの回想にじわっときた。とても質の高い作品だった。

2013/06/21

エンブレムT

革命期のフランスを舞台にしたドラマティックな物語。途中から、脳内のエンドルフィン分泌が半端じゃない状態になりました!さすが、よしながふみクオリティーといいますか、三浦しをんさんがエッセイで絶賛してたのに大納得でした!!没落貴族の少年ジャック・貴族を憎む訳アリの男ジェラール。男娼と客という最悪な出会いをする2人を軸に展開する物語は、絶妙な比率の笑いや切なさをまぶした歴史物語としても楽しめます。上質の映画を観たような読後感です。自分がBL作品を抵抗なく読める人で良かった!と、しみじみ思える作品でした。

2010/09/30

文庫フリーク@灯れ松明の火

小規模よしながふみさん祭り中。シリアスなのに、間に入る笑いがなんとも。ジャックの【ちゅど〜〜ん!!】に爆笑。またしても解説の松尾慈子さんに深く頷いてしまう。【表情ひとつで感情のすべてを語ってみせる】 【間の取り方がまた、うまい。単純化された背景や豊かな表情で、一瞬を切り取ってみせたり、長い時間をひとコマで表現してみせたり。自由自在だ】一番深〜く頷いたのは解説最後の一行【それだけの魅力がある作品なんですよ】私、鉄板ノーマルですけどよしながふみさんだけは購入に走ってます。

2010/10/31

はつばあば

読み友さんより届いた本(#^^#)。よしながふみさんのBLはとてもBLに見えない。それだけ私が👀が点になるコミックを読んでいたのかと言う恥ずかしい話。文章なら想像で済むがBLコミックは妖系でないと(^^;。平民と貴族、平民の方が貴族らしいしイイ男だし・・ところがポルノ作家!と知ったのは中盤。どひゃっとびっくり。しかも最後はフランス革命まで登場。ジャックを人として育てていくのがいい。文庫じゃなくもう少し大きい版で読みたかった( ;∀;)。とは言い、ありがとうございました(^^♪。他ご近所さんに回っています

2020/05/23

星落秋風五丈原

よしながさんは人に年を取らせていくのがうまい作家さん。庶民のフランス革命がこれだとしたら『執事の分際』が貴族のフランス革命。二つのブリッジみたいな作品があるともっといいなぁと夢想。

2005/11/15

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