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ロストハウス (白泉社文庫 お 1-16)

ロストハウス (白泉社文庫 お 1-16)

ロストハウス (白泉社文庫 お 1-16)

作家
大島弓子
出版社
白泉社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784592887096
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ロストハウス (白泉社文庫 お 1-16) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

失うことは誰でも怖い。ましてやもう一度手にすることができないとわかっていたら…。その恐怖は計り知れないものがあるに違いない。この世が終わるという予言を聞いて優等生から不良になってしまう線一。田舎で農家うぃはじめるけど、人とうまく交わることができないちーちゃん。過去のトラウマからなのか告白された男子に家に鍵をかけるなと要求するエリ。それぞれが、何かを失う体験をする。世界であったり、大切な人であったり、かけがえのない空間であったり…。彼らにとっては唯一無二のものだからこそ、その喪失体験は大きいのかもしれない。

2016/08/23

りりす

ファンタジー成分は少なめで、集団の恐怖、田舎の恐怖、老いの恐怖、都会の恐怖と言った感じの、あらすじを考えるとちょっと暗めな話が多かったかな…?『8月に生まれる子供』怖かった。ハッピーエンドにはなれない。ハッピーエンドどころか世間から見たら、かなり踏み外してる。世界とコミット出来ない。それでも世界に見捨てられない、不幸ではない。やりきった感がある。結構なお点前でした。love

2018/08/13

おおた

1995年初版、学生時代に買って何度も読んだ。グー猫直前の個人的に大島先生の最高な時代の作品集。レンブラント光線もマリアージュフレールもここで知った。「クレイジーガーデン」の兄が結婚するとき嫁と「よろすく」とだけ挨拶する場面、「ロストハウス」のみごとに無視できてる場面、「青い固い渋い」の何一つ解決していないのにそれまでとはちがうラスト。すべてはあるがままで、世界はこうあってほしい。

2020/05/15

スイ

大島弓子作品は、打ちのめされるのがわかっているのでなかなか手を出せない。 今回も表題作と「8月に生まれる子供」で頭撃ち抜かれた気持ち。 とても酷で、それでいて温かい。 痛みの余韻をいつまでも味わっていたい。

2022/05/23

ちぇけら

あなたに好きというたびに、まだ治っていないかさぶたをてらりとはがす。真赤の血があなたを好きな証拠。あなたへの思いはいつまで残っているんだろう未来。見据えてやめて家を出た。だれかのために生きるって徒労。わたしひとりで生きていくわと静かなカラオケボックスで泣いた。あおる酒もまずくてまずくて、あなたの背中にもたれて知らないふりをして夜になった。ひりひりと体じゅうが悲鳴をあげてあなたを求めてあなたを知って熱い熱い。「わたし この世にすきなものってないんです」世界との距離感に落ちる孤独と涙。

2018/11/21

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