QUIZ JAPAN全書06 東大生クイズ王・伊沢拓司の軌跡II ~栄光と挫折を超えて~
QUIZ JAPAN全書06 東大生クイズ王・伊沢拓司の軌跡II ~栄光と挫折を超えて~ / 感想・レビュー
有理数
現在活躍中のクイズ王・伊沢拓司の自叙伝第二弾。『高校生クイズ』二連覇を成し遂げるまでを描く。『高校生クイズ二連覇までの青春グラフィティ』なのは確かだが、決して輝きに満ちた歩みばかりではなかった。「自分がこんな順位なはずがない」「なぜ勝てない……」――情熱の裏返しによって生まれる挫折感、敗北、嫉妬といった醜い感情も吐露される。しかし、憧れの人たちに認められ、「お前は強い」と言われたことで救われ、慢心を顧み、一歩ずつゆっくりと成長していく。本編の最後で伊沢が同級生に語った言葉は「クイズ」の真理だろう。
2020/05/10
てながあしなが
高校生クイズに優勝してからというものの、テレビでは「高校生最強のクイズ王」という肩書を与えられる。その肩書の重さにもがき、悩まされた青春録として面白かった。
2020/05/07
モンブラン
QuizKnockの動画はよく視聴しています。クイズエッセイというジャンルを初めて読み、その面白さにハマりました。高校生クイズを開成高校チームとして2連覇した経歴を持つ伊沢さん。クイズプレーヤーというコミュニティーがどのように活動し、クイズにどのように打ち込んでいるのか。これまであまり触れることがなかった内容がとても新鮮でした。Ⅱを読んだ後に、Ⅰを読みました。巻末のクイズにもチャレンジできるおまけ付きです。
2021/12/04
ドットビア
印象的だったのは彼の受験時期の記録。「受験そのものはほとんど使えないという意見をしぶしぶ呑むとして、受験が人生にとって意味あるものだと僕は言いたい。「傾向と対策」を行い、自己分析をし、自分に合った方策を立てる、という今後の人生でずっと使うはずの問題解決プロセスを、かなり長いスパンで、かつ合否という大きな対価をかけて実践できることにあろう。」 学生の時の勉強というのは、たいていは"問題解決を行うための手段"であり"目的"ではない。僕がそれに気づいたのは社会人になってからだった。
2020/05/25
睡眠学習
第一巻刊行から5年が経ち、永遠に出ないかと思われた伊沢の自伝その2。東大合格で幕を閉じる。彼が東大王に出るまでの三年くらいは彼に取りクイズ白紙期間なわけだが、さらなる続編は出ることを祈る
2020/06/02
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