カスペルとぼうや
カスペルとぼうや / 感想・レビュー
秋製
イベント用だけではなく、読みたかった絵本。 カスペルは、小さいぬいぐるみの人形。ぼうやを笑わせる仕事が大好き。だけどある日、カスペルはぼうやに窓から放り出されてしまいます。おもちゃだけではなく、絵本にも気持ちが離れたりしますよね。大事なものは時間がったっても色あせない。そんな本やおもちゃだってありますよね? それを思い出させるようなお話。だと、私は思いました。
2013/08/03
織町
“カスペルのしごとってなんだろう?ふざけて笑わせることさ。そんなら誰が笑えばいい?きまってるじゃないか、ぼうやだよ!”ただただぼうやを笑わせたいカスペル。けれども、他の玩具に気を取られたぼうやにぽいと捨てられてしまう。当たり前に側にあるからこそ、大切なことは見失ってしまう。失ってぽっかりすきま風。どんなに素敵なモノたちも、カスペルには叶わない。いつもぼうやに寄り添っていたのはカスペルだもの。だから今度は、ぎゅっと手放さないように。ミヒャエル・エンデさんは絵本も手掛けていたのだなぁ。
2015/03/04
遠い日
ピエロ人形のカスペルの、坊やへの思いが切々と綴られたお話。いつも、どこでも、いつまでも、カスペルは坊やが大好き、坊やを喜ばせたくて、笑ってもらいたくて、そのことだけに心を砕く。だから、離れ離れになってもちゃんと、介在する人がいて、戻ってこられた。人からモノへの愛情や愛着が存在するなら、モノから人への愛だって、存在するのだ。エンデの思いがこめられている。
2013/12/23
紅花
アンデルセンの「すずの兵隊」をちょっと思い出した。文章がとても心に響く。
2016/09/07
いっちゃん
偶然手にしたけど、「モモ」の?絵本も書いてはるんや、知らなかった。無くしてみて、やっぱり大切なことに気づいたぼうや。また笑わせてもらえてよかった。この、笑わせるためにって、何回も出てくるけど、原文どうなってのか気になる。英語とか得意じゃないけど感じ方が違いそう
2014/10/15
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