地球というすてきな星
地球というすてきな星 / 感想・レビュー
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
ジョン・バーニンガムさんが和歌山県の熊野地方を旅した体験をもとに、1999年に開かれた〈南紀熊野体験博〉を記念し出版した絵本。あとがきで作者は「一つの夢を描いた」と書き残しています。翻訳は詩人の長田弘さんです。神様は環境が破壊された地球の現状に嘆き、二人の子供にメッセージを託します。資本家、宗教家、軍人、そして〈何もしない人々〉にメッセージを伝え、世界は変わっていきます。〈神様〉は世界を作ることはできたけど、壊れてしまった世界を治すことはできない。それは人間が変わらなくては……というメッセージなのかも。
2014/11/08
けんちゃん
図書館で。バーニンガムさんが、「南紀熊野体験博」のために書き下ろした作品。熊野地方の旅の印象に基づいて創作されたそうです。神様が思いを込めて作った世界が、人間の愚かさによって破壊されている。バーニンガムさんの心の痛みが伝わってきます。世界の破壊に加担している大人たちが、すんなり受け入れて、穏やかな世界を取り戻すことができるような強くて説得力のあるメッセージが本当に発信されたらいいのに…と思いつつ、私たちにも大事なメッセージが向けられていることを心に留めたいと思います。
2013/02/01
リコリス
「この本は1997年の秋、熊野地方を旅行しているときに感じた深く感動的な印象にもとづいて創作したものです」バーニンガムの瞳に映った熊野地方はこんなにも美しい世界なんだ。 今この絵本に出会ってとても考えさせられた。 すてきな星にするのはとても簡単なことなのになぜできないんだろうな。神様がすっかりくたびれてねむってしまってもまたここにもどってきてくれたとき「すてきな世界」と言えるようでなければ。
2022/04/01
たまきら
神様という印籠がある。そんな人にはもっとひびくのだろうか。でも、神って、なんだろう。それでケンカする人もいる。だから、楽しいんだけれど、ちょっとわだかまりがありました。最後のページで神様よりママの権威の方が強そうだな、とにやり。
2019/06/29
ましろ
ジョン・バーニンガムさんの本だったので貸りてみました。環境問題の絵本。バーニンガムさんが和歌山県の熊野を訪れてこの絵本が出来たというのは他の方のレビューを読んで初めて知りました。絵本のように、子供達の言葉で、こんな風に世界が変わっていってくれたら…子供達の未来を思うと切に願ってしまいますね。何か一つでも、皆が1人1人心掛ければ世界は変わるかもしれません。
2015/08/19
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