中沢啓治平和マンガ作品集 第1巻 ほるぷ版 改訂版
中沢啓治平和マンガ作品集 第1巻 ほるぷ版 改訂版 / 感想・レビュー
めしいらず
ごく当たり前のことを口に出来ない。食べるものがない。権力者に意見することは許されない。国の為に毅然として死ねと言われる。それらが押しつけられ、只々忍従を強いられる。抗うならば、非国民のレッテルを貼られる。叩きのめされ、羞ずかしめを受け、周到に生きる術を剥奪されていく。誰もが鬱屈した感情のはけ口を求めている。主人公の一家は、それでも敢えて過酷の側に進むようにしか生きられない。彼らは、家族や苦しんでいる人への思い遣りを決して捨てなかった。しかし、その先には、未曾有の地獄が待っている。原爆投下までの第1巻。
2015/09/03
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
これまで手に取らなかったことを恥ずかしく思う。いろんなバージョンがあったけど、平和マンガ作品集というのをチョイス。
2021/08/27
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
ついつい、余計なことを考えつつ読んでしまう。史実と異なる記述があるらしいとか、どのへんが作者さんの実体験でどのへんが創作かなとか。善玉悪玉をぱっきり分けた描き方は、子供向けならば、分かりやすくするために仕方ないのかもしれないなとは思うけど、でもそれって戦争プロパガンダと似た発想かもとも思う。とは言えど、面白いマンガだと思ってはいるのです。気になったのは、美人で一見しとやかそうな母ちゃんが、対人トラブルでちょいちょい包丁を持ち出すこと。
2013/11/21
majiro
初めて本作に触れたのは、高校の頃、夏休みの英語のテキストとしてだったかもしれない。原爆投下の生々しい描写が、横文字になって描かれていた。そのときにはわからなかった、行き場のない憤りを、今、感じている。
2014/07/02
zx-sho2
J-★3〜
2017/02/15
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