中沢啓治平和マンガ作品集 第2巻 ほるぷ版 改訂版
中沢啓治平和マンガ作品集 第2巻 ほるぷ版 改訂版 / 感想・レビュー
めしいらず
原爆投下直後の阿鼻叫喚。実際に繰り広げられていた現実は、どんなに想像しても絶対に及ばない。あまりに恐ろし過ぎて目眩がする。現出した地獄絵そのものだ。投下時の地表温度は3000℃を超えていたと言う。一瞬で黒焦げになる死も、ヤケドで溶解した皮膚を垂れ下げ散々苦しみ抜いた先の死も、放射線被曝による見た事のない死にようも、直視できないもの。生き残った人とて、原爆後遺症、その日のトラウマ、人として生きる尊厳を根こそぎ傷つける謂れなき差別に、この先ずっと苦しむことになる。まさに原爆は、死ぬも地獄、生きるも地獄。
2015/09/05
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
原爆投下後の悲惨な描写が延々と続く。事実は小説より奇なりというけれど、この地獄絵図は想像でできるものではないであろう。
2021/09/15
majiro
まさに「生き地獄」の巻。これを描けるのは、ここにいた人だけだ。
2014/07/02
MOCCO
2巻は、原爆投下直後からの、まさに大混乱状態の様子。どんなに頑張っても空腹で、どんなに頑張っても泥棒扱いされ、畳のある住みかを見つけることも、ままならない状態。読後、なんだかどっしりと、苦しいような気持ちが悶々とこみ上げてきてたまらない。この本が、少年少女向けというのが、びっくりの重さ。
2013/08/03
zx-sho2
J-★3〜
2017/03/19
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