中沢啓治平和マンガ作品集 第6巻 ほるぷ版 改訂版
中沢啓治平和マンガ作品集 第6巻 ほるぷ版 改訂版 / 感想・レビュー
めしいらず
綺麗事なしで生きるしか残されていなかった。お天道様に顔向けできるとかできないとか、そんな綺麗事は日々の生をかろうじて繋いでいる人々には何の役にも立たない。米一粒の方がどれほど大切か。人は他人から褒められる為に生きるんじゃない。惨い姿に成り果て冷たい差別に晒され、その辛さから生を投げ出したくなることがあっても、それでも自らを信じ生き抜くことを説く主人公。彼は、両手を失ったケロイドの少女が、自分に残された足と口を使い洋裁する姿に、人間が本来持つ生命力を見る。何の言い訳もせずに生きる人のたくましさに心打たれる。
2015/09/19
majiro
みんな死んでいく。次は誰が・・・戦争が終わっても、ぬかるみはどこまで続くのか。
2014/07/05
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