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ホプキンズの夜 (扶桑社ミステリー エ 3-2)

ホプキンズの夜 (扶桑社ミステリー エ 3-2)

ホプキンズの夜 (扶桑社ミステリー エ 3-2)

作家
ジェイムズ・エルロイ
小林宏明
出版社
扶桑社
発売日
1990-07-01
ISBN
9784594006099
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ホプキンズの夜 (扶桑社ミステリー エ 3-2) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

精神上の父親殺しではなく、神格化の方か・・・。ハヴィランドとのカウンセリングで苛立つリンダの気持ちは、精神安定のためだったカウンセリングなのに操縦されているような不快感を感じたことのある人は共感するのではないでしょうか。そしてケツ顎の持ち主、リンダが美人という表現にきょとんとしましたが、聡明さからくる美人だったのは納得しました。それにしても自分に文字を教え、生きる術を増やしてくれた同僚の仇討ちをしたかったバーデンが撃たれた時にホプキンスが「また、罪もない血が流された」と思い、絶叫する場面が遣る瀬無さすぎる

2016/01/23

LeeMetal

ホプキンズシリーズ2作目。色々な書評を見て評判が良くなかったから迷ったけどホプキンズというキャラに惚れ込んでしまったから読んじゃたw触れ込みの天才同士の闘いはちと大袈裟かなぁ…と。敵ボス、キョドりすぎだしテンパるしホプキンズのこと怖がりすぎだし!でも点が線で一気に繋がった瞬間はかなり鳥肌でした。3部作みたいだから残り1作楽しみます。ホプキンズ、ちと古いタイプではあるがいいキャラ(私の大好物!)なのになぁ。あと、翻訳のカタカナ表記も古いということでご愛嬌の範囲w酒のつまみにコテージ・チーズでも食べますかw

2015/12/24

ツカモトカネユキ

1984年発行。1987年訳発行。1990年第1刷。ホプキンズシリーズ第二弾。前作は、偶然から精神異常なシリアルキラーとの戦いに引き込まれ、個人的な部分もさらけ出していく様が描かれ、その構図を引き継いでます。今回は、ホプキンスが標的となり精神異常者と対峙します。後半まで、相手に手玉に取られていいところなく、前作同様、強く賢いヒロインにあげて落とされます。相手以外にも騙される様は、頭脳的な設定と乖離します。前作では失速しながらも、何とか…と思いましたが、今回も同じで期待外れ。途中までがよいだけに残念でした。

2022/06/14

海星梨

クレイジー・ロイド!いえーい!家庭の破綻という危機を前作、一作目で書く構成に今さら驚かされつつ読んでました。ロイドが一方的に騙されすぎてて駆け引きですらないのに、執念で暴れまわってますね。好きです。エルロイはもしかするとハードボイルドの要素がある初期の作品の方が好みなのかもしれないと思い始めましたが……。

2018/12/06

2兵

心にトラウマを抱えた刑事が、同じくトラウマが原因で殺人鬼となってしまった犯人と対決するという、さながら『羊たちの沈黙』を彷彿とさせるミステリー。まだ後のLA4部作ほど熱気を孕んだ文体になってはいないし、ノワールでもないが、犯人と彼によって人生を狂わされた人々のキャラ造型、凄まじい情報量の文章などは、既にその片鱗を見せていると言って良いだろう。一度だけ描かれる主人公とヒロインのラブシーンも含めて、最後は切なく、ホプキンズのトラウマもまだ完全に解消されたとは言えない終わり方。果たして第3作はどうなるのか…。

2017/04/13

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