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古畑任三郎: 殺人事件ファイル

古畑任三郎: 殺人事件ファイル

古畑任三郎: 殺人事件ファイル

作家
三谷幸喜
出版社
フジテレビ出版
発売日
1994-06-01
ISBN
9784594014704
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古畑任三郎: 殺人事件ファイル / 感想・レビュー

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ばりぼー

「警部補・古畑任三郎」のTV放映はもう20年前になるんですね。普通は原作→映像作品の順で鑑賞してますが、これは当然TVドラマ→ノベライズですので、昔を懐かしんで映像を思い浮かべながら読みました。TV版とは異なり、徹底して犯人側の視点で語られ古畑の人物描写がないので、古畑の人物像がまるで浮かんできません。まぁ誰でも古畑=田村正和で読むのは間違いないでしょうけど。また、犯人がまさに事件を起こすその現場に、古畑が毎度のように「偶然」現れるなど、リアリティのなさが際立ってしまい、小説としての出来はちょっと残念。

2014/05/19

金吾

テレビで見ていたので話の内容は既にわかっている状態で読み始めましたが、映像を頭に思い浮かべながら楽しんで読むことが出来ました。少し違和感を感じていたのは何かなと考えていたら、今泉刑事がいなかったことでした。「六代目の犯罪」「中川外科部長のコート」が好きな作品です。

2022/05/12

きさらぎ

毎回豪華なゲストを犯人役にしたTVドラマ『古畑任三郎』をみていたはずなのに、印象に残っているのは古畑役の田村正和と今泉役の西村雅彦だけ(笑) 初めから知らされている犯人、アクションのない犯人逮捕、最後には潔く犯行を認める犯人たち。古畑には全く生活感がなく心理描写も人物描写もない。そのためドラマを見てからこのノベライズ本を読むとどうしても古畑=田村正和でイメージしてしまう。徹底して犯人の目を通してしか描かれていないにも関わらずだ。田村正和がすごいのか、三谷幸喜がすごいのか。間違いなく印象に残る刑事だ。

2019/05/11

しゅわ

【図書館】私の中で何度目?という古畑ブーム中。DVD見ているだけでは飽き足らず、図書館で今 借りることができる関連本を総ざらいしてきました。こちらは「警部補 古畑任三郎」(第一部)のノベライズです。先日読んだ文庫版と同じなのかな?犯人側の視点がとてもよく描かれている為、ちなみちゃんの動機とか、犯人の心理がよくわかります。その分、あえて古畑の人物像は描かなかったみたいで…かなり慇懃無礼な「何考えているかわからない人」という感じ。今泉くんは登場すらしてません。

2013/09/24

hamham

脚本の才能と小説の才能は異なるものだと思っているので、この本に関しても小説としては稚拙に感じた。ミステリとしても大味で、この本だけを評価したら低い点をつけざるを得ない。が、読書中脳内で自然に再生されるテーマ曲、田村正和の演技の存在感、カメラワークや演出……「古畑任三郎」というコンテンツの強度は圧倒的だ。先に書いたように小説としては稚拙だけれど、テンポのいい会話文で構成された話が10篇収録されている。少しでもドラマのイメージをお持ちなら、脳内映像作品として楽しめるだろう。

2015/04/06

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