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銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ)

作家
ますむらひろし
原作 :宮沢 賢治
出版社
扶桑社
発売日
1995-03-30
ISBN
9784594016982
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銀河鉄道の夜 (ますむら・ひろし賢治シリーズ) / 感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

作者が『銀河鉄道の夜』をほぼ忠実に漫画化したもので、初期形の「ブルカロニ博士篇」も収録されている。人間ではなく、登場人物が猫になっている特長がある。猫好きの私は極度に感情移入して読めた。寂しげな雰囲気の漂っている原作にくらべて、独特の親しみやすさがある。「ブルカロニ博士篇」はこれまで読んだことがなかったので、最終稿との違いが面白かった。いろいろな部分を削って、あのような形になったのだ。猫のひげまで丁寧に描く一齣一齣に丁寧描く作者の熱意が素晴らしい。賢治の原作と共に繰り返し読みたい作品だ。

2017/11/26

あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ·天久鷹央·かくりよ·多聞くんと続々アニメ最高です!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

再読。アニメはいつやったっけ?(?_?)

2020/03/20

がらくたどん

夏の終わりに♪30年も寝かせてゴメン!ますむらニャンコ版で最終形とブルカネロ博士形がまとめて読める優れもの。別々に出た通常版の文庫合本なので「あとがき」の他に「文庫版のあとがき」があって、そこで「三角標」のますむらさんの解釈が語られている。三角標は夏の大三角形。ベガ・アルタイル・デネブ。これがジョバンニが丘に登る夜の八時頃に天空に見られるのは八月のお盆過ぎなんだそう。科学を引き綱に弔いと輪廻といった仏教的救済の精神世界を巡る旅。でもまあ、私には私の、あなたにはあなたの銀河鉄道が見え銀河を巡る夜がある。合掌

2024/08/30

へくとぱすかる

昨日読んだ北原版は、人間のジョバンニたちを描いていたが、コミック版の原点・ますむら版はネコとして描かれる。原作の持つ鉱物的ともいうべき感触は、実は人間臭さをできるだけ描かないことで実現できるのではないか? 「ブルカニロ博士編」は今回初めて読んだのだが、後から描かれたためか、絵がていねいで美しく、そして表現がよりダイナミックになっているので、こちらがいいという意見があるのもよくわかる。それにしても、あとがきの指摘には驚愕。初めて知った!

2014/08/26

bee

やはり、ますむらひろしさんの世界感は宮沢賢治の世界感と相性が良い。映画化されたのは視聴済。プルカニロ博士編の方が後に描かれたからか作画が良いが、はじめの3章と最後の余韻により第四次稿の方が洗練されているような感じがする。賢治の独特な言い回しもそのまま漫画に用いており、原作の雰囲気を全く壊していない。もし銀河鉄道の夜がまた漫画化されてもこれを超える作品は現れないだろう。あとがきが良かった。

2015/06/07

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