古畑任三郎 1 (扶桑社文庫 み 4-1)
古畑任三郎 1 (扶桑社文庫 み 4-1) / 感想・レビュー
absinthe
よかった。特に最後のピアニストの作品が好き。職業エリートの犯人に庶民代表の刑事が切り込んでいく展開が良い。5分ならぬ『15分後に意外な結末』といった感じ。完全に倒叙もので読者は犯人視点で事件を見る。古畑は鋭い刑事であって風采の上がらないコミカルな調子は小説からは感じなかった。コメディの中にも哲学は必要で、犯人には職業に応じた哲学がある。absinthe的にはもう少し、犯人の職業上の蘊蓄を掘り下げてほしかったが。難を言うと本書は誤字が多すぎた。
2021/03/30
Richard Thornburg
感想:★★★★ シリーズ第1弾! ・・・とはいえ、あとがきでシリーズ第2弾(全10話)で終了と書いてあったのは笑えますね。 5篇の短篇で構成されています。 この作品は小説→実写化されたのではなくその逆。 小説の中での古畑サンは実写版よりも言葉遣いはバカ丁寧でねちっこくて図々しい(笑) 短篇であのTVシリーズのように細かい部分を再現できているのかとも思いましたが、必要な部分は全然手を抜いておらず、ある意味簡潔明瞭な推理小説って感じで好感でした。
2021/03/14
あああ
面白かった!読友さんに勧められて読んだのですが、まさかここまで『アタリ』だったとは……!『倒叙と言えばコロンボと古畑って言われるレベルだし、読んでおいて損はないかな』くらいな気持ちで読みだしたのですが……。めっちゃ面白かったです!古畑さんと犯人の会話も面白いし、古畑さんがどうやって犯人を追い詰めていくかを見るのもすごく楽しい。飄々としていてつかみどころのない性格の古畑さんにぐいぐい惹かれていきました。もっと続きが読みたい!だけど、市の図書館にはなかった……。ブックオフで探そうかな。
2018/04/26
Yobata
フジ刑事ドラマ『古畑任三郎』のノベライズ。日本を代表する程の人気刑事ドラマ古畑任三郎。犯罪の証拠やトリックを見抜いたのちの犯人を捜し出すのではなく、犯人が誰であるかを勘などで見抜き、そこからその人物が仕掛けたトリックを見抜いて行くスタイル。古畑演じる田村正和さんの独特の演技やセリフ回しはよく描けている方だと思うけど、やっぱり映像の方が勝ちだなw振り返る目的で読むには最適。だけど2冊で完結してしまうのが難点。古畑シリーズの話はまだまだ数多くあるのにこれだけノベライズにしている用途がイマイチわからないw
2013/11/07
ぶんぶん
【図書館】【再読】DVDで「古畑任三郎」の週刊分冊が出る事を知り、懐かしくて図書館へリクエストをしてしまった。このドラマの放送は良く見た、シーズン3、スペシャルも観た。改めて小説版を見て細かい個所が違うけれど、流石、脚本家、ノベライズにしても古畑だ。読んでいると様々なシーンがBGMと共に甦って来る。田村正和の雄姿が・・・超能力者のラストが変わっていたが、これでいいと思う、クイズ王にしても、生け花にしても、いつも現場にいるのは、やや不自然かと思われます。懐かしさに浸りながら2巻をリクエストした。
2021/12/14
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