スーパーヒットゲーム学
スーパーヒットゲーム学 / 感想・レビュー
かつどん
ゼビウス、スーパーマリオ、ドラクエ...そうそうたるゲーム産みの親達に、今は無き飯野賢治氏が鋭く切り込んでいく。「面白い」ゲームを作るというより、作り手が「リアルに体感し、体が喜んだもの」を、ゲームという枠組みのなかで可能な限り再現、変換し、プレイヤーに体験してもらう。結果、面白いゲームが出来上がり、大衆に受け入れられてるのだなと感じました。今、コト消費という流行があるけど、もしかしたら、多くのモノが元々そうであり、作り手の思いを汲み取れなかった見当違いな言葉だったのかもしれないと、ゾッとしました。
2016/11/12
akiu
飯野賢治と著名なゲームクリエーターとの対談集。表紙に載ってますが、そうそうたる面子です。名作の裏話や設定資料にいちいち興奮してはしゃぐ飯野さんが見られますので、私には大変よろしゅうございました。内容が一番面白かったのは、遠藤雅伸かな。ゼビウスの制作秘話は、分量も多いし中身も濃かったです。制作途中でアフリカに行ってしまった「池上さん」のその後が、もっとも気になります。あと、当時ワープが制作中だった「300万本RPG(仮)」遊んでみたかったなぁ(割と本気で)と思いました。
2011/04/20
M
飯野さんが、本当に素直に人だったからこそ、こんなにも多くのクリエータが心を開いて話しているんだなぁ…と感じられる、優しい気持ちになれる一冊。ゲームのことをけなされた時に「うん、ちょっと辛い」と言葉に出せること、有名になればなるほど、力を持てば持つほど、これが言えなくなる人は多いけれど、飯野さんはずっと素直に生きたんだろうなぁ、と。 本編では、堀井さんドラクエの設定の原点などが、「えっ、そんな理由なの?」というところが多くて、ネタとして面白かった。
2013/06/29
きし
堀井雄二「結局、ストーリーって、目的はそれほどないんだよね。悪いやつを倒す、何かを取り返す、誰かを助けるぐらいなものだよね。何かを壊すとか。目的って四つぐらいしかない。それをどう組み合わせてというよりは、逆に言うと、最終目的よりは中間をどう面白く見せるかだと思う。」
2011/03/02
N
ヒットゲームのクリエイター6人と、これまたゲームクリエイターである著者との対談記事。知らないゲームも多くわからない話も多いが、新しいものを作っていく三者三様の心情が生き生きと語られていて興味深い。クリエイターは音楽が好きな人が多いみたい。
2020/01/11
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