幻想の犬たち (扶桑社ミステリー タ 7-3)
幻想の犬たち (扶桑社ミステリー タ 7-3) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
『少年と犬』(ハーラン・エリスン)は先日読んだ短編集『世界の中心で愛を叫んだけもの』で読んだもの。やはり名作で、本書の16作品中でもベストであった。他に気に入ったのは『私刑宣告 』(デーモン・ナイト)、『銀の犬』(ケイト・ウィルヘルム)、『悪魔の恋人』(M.サージェント・マッケイ)、『一芸の犬』(ブルース・ボストン)といったところ。個人的には犬の物語に心温まるものを期待していたので少々期待はずれ。そうはいっても犬と人との関係は作家の創作意欲を一際かき立てるようで、それぞれキラリと光る短篇ぞろいでした。
2021/06/02
くさてる
犬がテーマのSF、ホラー、ファンタジー短篇アンソロジー。犬好きには辛い話もありますのでご注意。個人的には、ファンタジィとSFの融合した雰囲気が美しい、サージェント・マッケイ「悪魔の恋人」、ランダムに配置される記憶のなかでの犬との思い出が不思議な時間SFとなるマイクル・ビショップ「ぼくと犬の物語」、短いけれど切れ味のあるブルース・ボストン「一芸の犬」、既読だけど、やはり名作のハーラン・エリスン「少年と犬」が良かったです。
2016/01/13
ALBA
短編集読んだのひさしぶり。やっぱりちょっと手ごたえに欠ける感じはあるかな。ここに登場するワンコは普段見ているワンコとはかなり異質なものが多いですが、人と話が出来るワンコが多く書かれているのは、やっぱりみんな話してみたいんだなと思います。ウチのコがもし喋ったとしたら、エリスンの「少年と犬」のブラッドみたいに生意気な口ききそうだな~(^^;
2012/09/07
Arte
とてもよいアンソロジーですな。『ニューヨーク、犬残酷物語』はちょっと可哀想すぎるけど。ベストはクリストファー『同類たち』とマッケイ『悪魔の恋人』。あとシマックが懐かしかった。
2003/06/02
inugamix
[購入本] マッケイ「悪魔の恋人」がやや知的なイヌ科動物の内面を活写して面白かった(が、この作者の唯一の作品らしい)。エリスンの「少年と犬」は最高にイキがいい。
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