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四丁目の夕日 (扶桑社文庫 や 4-1)

四丁目の夕日 (扶桑社文庫 や 4-1)

四丁目の夕日 (扶桑社文庫 や 4-1)

作家
山野一
出版社
扶桑社
発売日
1999-12-01
ISBN
9784594028381
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四丁目の夕日 (扶桑社文庫 や 4-1) / 感想・レビュー

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うめ

中卒の方や工場勤務の方をこれでもかと蔑む描写。読む方とすればこのくらい分かりやすい方が、悲劇が際立ち良いのかもしれないけれど、ちょっとやり過ぎな気がしなくもない。こんなクズ人間ばかりじゃないでしょ技術大国日本は。はたからみると、うまく立ち回れば回避できた悲劇。生まれや育ちや運命じゃない。人との繋がりこそが大事だなあとしみじみ。だからこそ、落ち込んでいる時に読むと、救いになるのかも。ショック療法的な。

2016/10/30

ちゃりんこママ

無様に堕ちて行く時、救われない時、あんな顔してんだな…そうだ、私もきっとあんな顔して過ごしていたに違いない。私は同じ視点になるけど、普通の人はどうなんだろう?  富裕層に生まれてなければ「ああはなれない」、どん底を知らなければ「ああはなりたくない」と思うだろう。そしてその隙間には黒い潤滑剤のような世間の悪意が詰まってる。不幸な時ってホントに下衆しか寄って来ないんだもん。

2018/05/03

Ex libris 毒餃子

高校生くらいのときにパンゲアを読んでいたので、だんだんと懐かしい気持ちになりました。ラストページが印象的。悲惨さを追求したければ、要らない描写が多いので全体を通して言えることは作者はギャグ漫画のつもりで描いていると思います。安全なところから徹底的な悲劇を眺めるって娯楽じゃないかな。あの時代のガロって感じがして良いです。しかし、山野一は脱糞好きだよな。

2023/10/02

みゃーこ

これは救いようのない物語だ。しかし本質をついている。容赦なく惨たらしい、そして矛盾だらけなのが現実世界だ。現実はただそこに転がっているだけでほんとはすべてがどうでもいいことなのかもしれない。残酷な描写が多いが筆者の現実の世界をどっか突き放したような達観した目が読後に空虚さを残す作品だ。

2012/09/28

harass

雑誌『ガロ』連載時に読んでいた記憶がある。人が見て見ぬふりをするものを掻き集めた作風。取ってつけた楽観的なラストに絶句する。作者はあのねこじるの夫。

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