孤独のグルメ (扶桑社文庫 た 10-1)
孤独のグルメ (扶桑社文庫 た 10-1) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
「お腹のすく本」を紹介する読書会で紹介されて面白そうだったので、読んでみた。期待通りの内容で、嬉しかった。実際にこの本を読んだら、お腹がすくし、ここに紹介されている料理を食べたくなってくる。「グルメ」という題だが、高級なものは少なく、回転寿司やたこ焼きなどの庶民的な食べ物が出てくる。主人公は一人で食事をするので、題に示されているように孤独な食事だ。寂しい状態だが、好きなものを食べるので、本当の自分に戻れる心弾む時間を持つことができる。その点に深く共感した。
2017/05/22
森林・米・畑
お酒の呑めない主人公・井之頭五郎がよくある街角の定食屋、レストラン、食堂でひたすら食べるだけ。時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、彼はつかの間の自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為だ。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しといえる。この舞台は90年代。まだ一人メシブームになるかなり前からそこに目を付けた作者にも恐れ入ります。
2018/10/07
けんとまん1007
BSの再放送で、毎週日曜日に観ている。息子が、中古本を買ってきたので、早速、読んだ。息子曰く「15分が8頁になってる。」と。読みながら、あの科白が、あの声で聴こえてくる。「いいじゃないかぁ。」・・・そう、そう。
2021/08/11
lonesome
やっと読めた!ドラマ版の松重豊先輩演じる井之頭五郎さんがすごく好きなので原作を読むのを楽しみにしていたんだけど、序盤の五郎さんはなんだか少し心の声が辛辣で、だけど話が進むうちになるほどそれには強がりのようなものがあったのだなあとわかってきた。自分は一人で知らない店に入ることが苦手なので逡巡する気持ちも理解できるし、食事を楽しみたいのにまわりの空気が気になるとか勇気を出して店に入って注文した料理を食べて満足した達成感とか共感できる。高崎の街もだいぶ変わったけどあんな風情の焼きまんじゅう屋はまだありそうだ。
2015/08/22
ぶんこ
漫画で、しかも字が小さすぎて老眼には辛かったです。五郎さんの食べる量に圧倒されました。お昼から凄い量ですね。美味しい物を目の前にすると少食は悔しい。ギャル曽根ちゃんのような、スリムなのに大食いの胃袋が羨ましい。お腹が空いてる時に入り易いお店が無かったりと迷って彷徨う場面が印象的でした。
2017/03/04
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