諜報指揮官ヘミングウェイ 下 扶桑社ミステリー シ 9-4
諜報指揮官ヘミングウェイ 下 扶桑社ミステリー シ 9-4 / 感想・レビュー
hit4papa
作家アーネスト・ヘミングウェイが主役の冒険小説下巻。ヘミングウェイの型破りな生き方に、魅せられるJ・フーヴァーからのお目付役。私設諜報員の少年メンバーが殺害されたことから、謎解きの要素も加わります。敵かな?味方な?の連絡係、警察に命を狙われる美しい娼婦など、個性的なキャラがストーリーを盛り上げます。ドイツの通信を解読しヘミングウェイが手に入れたものは!そこからクライマックスにかけてハラハラのアクションが続きます。序盤がゆったりなだけにここでストレス発散でしょう。ただし、真相はかなり入り組んでいます。
2022/08/04
maja
事実を“真実より真実”らしいフィクションに仕立ててこの本を書くのは楽しかったというシモンズの、キューバにおける1942-43年のヘミングウェイ諜報活動を小説仕立てにした作品。入り組む史実のなかを縫っていくように絡めた架空の捜査官ルーカスの存在で、作家と規制も統制もこれといって無い彼の対諜報活動組織クルック・ファクトリ-が息づいてくるところから俄かに面白くなってくる。驚くべく事実とドラマが楽しめる。
2020/02/24
卍ザワ
第二次世界大戦時のキューバが舞台の、史実をベースにした諜報小説。公開されたFBI資料を取材した労作だが、好みは別れそう。既読のダン・シモンズ作品に比べ、饒舌さが目立ち、遅々として進まぬストーリーに苛立ちを覚える。読後も、ヘミングウェイの政治的な重要性がいまいち飲み込めない。
2013/06/22
Junichi Kitazawa
というわけで上巻の退屈さを我慢できれば極上のひと時
2012/10/16
tai65
星4.5
2009/08/23
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