美青年アルマンの遍歴 下: ヴァンパイア・クロニクルズ (扶桑社ミステリー ラ 2-17)
美青年アルマンの遍歴 下: ヴァンパイア・クロニクルズ (扶桑社ミステリー ラ 2-17) / 感想・レビュー
ほわわん
上巻もなかなか難しかったのですが、下巻はさらに精神世界と吸血行為と死体の描写やら暴力の描写やら官能的であり、かなり刺激が強い。喪失したかと思われた人物とも巡り会う。そんな世界では死って一体?ラストのマリウスとの会話は、圧巻。これ以上言う事はなかった。これが云いたい為の上下巻って感じだった。上巻とは違い豪華さや贅沢さが低減。アンネの日記みたいな排斥される側の叙述みたい。贅沢全てを知った様なアルマンが最後に戦ってまで守るのが音楽という無形資産。オペラ座の怪人みたい…はっ?オペラ座の怪人ってまさか…?
2020/03/24
ぎんが
たんにアルマンファンなので面白かった。マリウスとアルマンが再会できなかった事情知りたいので頑張って原書読みます。
2012/11/28
fried_bogy
『生きるために殺さねばならない者たち、この地球がそれを命じたとはいえ死を糧にしなければならないもの』アルマンの台詞は、そのまま私たちにも降りかかって来る。同じように死を糧にしながら、美しくもなく死に向かう私たちは、悲しいのだろうか?悲しいのだろう。おそらく。だから物語を読みもする。薄汚い干した布団の上に無上の美が広がっていることの不可思議。生きていくことは醜い。それなのに。何故世界は美しく作られているのか。私にとっての救いは、鬼才の音楽家上田現が、「醜いけど愚かなことじゃない」と云って死んでいったことだ。
2011/07/02
アキ
レスタトとの出会いも描かれています。
2002/10/19
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