人間について: 往復エッセー
人間について: 往復エッセー / 感想・レビュー
ジョゼ★絵を描くことにハマったプ女子
動物行動学者の日高敏隆さんと作家の篠田節子さんによる、往復エッセー。 副題は「十代の君たちへ」ということだそうだ。 篠田節子さんの知的な発想からの意見や問いかけに対して、日高敏隆さんが動物行動学からの視点で答える形になっていてとても面白かった。 エッセーなので読みやすく(日高敏隆さんの文はとりわけ飾り気がなくて読みやすい)、人間という「生き物」についてお二人の意見に頷きながら読んだ。 タイトルには「人間について」と書かれているが、それに対する答えはもちろんない。 よく考えて生きていきたいと思った。
2024/02/09
団塊シニア
心の闇を抱えていない人間など一人としていない、せいぜい深い闇を抱えて生きていけばいいのだと思うという篠田氏の言葉が印象に残った。
2016/03/11
白義
ちょっと変わった形式の本だった。往復書簡というより往復エッセイ。片方がエッセイを書き、次にもう片方がそれを受けながらも独立したエッセイを書く。新聞連載と聞いて納得。内容は篠田節子の「こころという言葉が嫌いだった」に始まり、篠田が作家の感性で投げ掛けた疑問に日高敏隆が生物学者として答える、というパターンが多かったように思う。持ちネタを相手に触れてこちらも出す、というのが多いので二人のエッセイを見慣れてる人には目新しい話はないかも。篠田節子はあまり詳しくないのでなかなか面白かった
2012/02/17
telephone
動物行動学者と作家が若者に向けた往復エッセー。息抜きにちょうどよかった。
2021/01/07
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