紳士同盟ふたたび (扶桑社文庫 (こ13-2)) (扶桑社文庫 こ 13-2)
紳士同盟ふたたび (扶桑社文庫 (こ13-2)) (扶桑社文庫 こ 13-2) / 感想・レビュー
kokada_jnet
5年ぶりの再々読。読み始めたら、やめられなくなった。エンディングは、これ、SFだ。唐突にSFになるのは、第二長編「汚れた土地」以来。コン・ゲーム部分よりも、登場人物たちへの著者のこだわりの反映が面白い.特に、多々登場する会食のシーンでの。細かいグルメギャグが冴えている。個人的には著者のベスト長編におしたいぐらい。
2018/01/08
とも
★★★☆海外まで出向くスケール、詐欺の複雑さ、前巻に比べ内容も充実しており十分にたのしめるものの、物足りないのは前巻ほどの衝撃がないためか。
2013/10/05
やまだん
日本のコン・ゲーム小説の古典,「紳士同盟」の続編。登場人物もおおむね同じで,長島老人という詐欺のプロの指導のもと,アマチュアである主人公達が,2億3000万円を手に入れるために,コン・ゲームを繰り返す。構成は,前作「紳士同盟」と同じ。いつもの被害者である宮田老人を騙す話から始まり,合計3つのコン・ゲームが披露される。前作同様,それぞれのコン・ゲームがあまり知的に感じず,、泥臭い。小説全体の雰囲気はユーモアはあるとは思うのだが、昭和の風俗が描かれすぎているので、古臭く感じてしまった。イマイチ(35点)。
2016/08/14
kokada_jnet
20数年ぶりの再読。第一作と比較するとネタ切れの感が・・。その分、登場人物たちに、作者の趣味や心象を反映させる度合が、高まっている。また、「詐欺の準備段階」を丹念に描いて「騙す場面自体」をほとんど描かないのは、著者ならではの「洗練ぶり」だが・・。それがかえって「爽快感」をよばない逆効果を与えているような・・。あまり本筋と関係ない、NYの風景描写が、精彩を。また、食事シーンが多くグルメ小説の趣きも。ボーナストラック的な、巻末の作家論集「深夜の饗宴」は、主に日本の探偵作家を扱ったもので、「ミステリ
2012/08/10
チャオ
前作に続き面白く読み終えました。昨今の振込詐欺とは違い、ゲームとしてとらえると、その仕掛けの発想に興味をもって今回はどんな大掛かりの仕掛けをたくらむのか興味津々でした。時代背景もその当時を生きてきたものにはノスタルジーを感じました。
2017/07/17
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