阿寒に果つ (扶桑社文庫 (わ8-2)) (扶桑社文庫 わ 8-2)
阿寒に果つ (扶桑社文庫 (わ8-2)) (扶桑社文庫 わ 8-2) / 感想・レビュー
Shinji
渡辺淳一さん、2冊目です。実際に会っていれば純子の魅力に抗えないのでしょうが、その言動には少し眉をひそめたくなりましたね。一般論としてアーティストというのはそういうものかも知れません。その上、北海道内とはいえ「天才少女」としてもてはやされる事はプレッシャーなんでしょう。画家、記者、医師、カメラマン… 男というものはどんな立場であっても言い寄る女性に弱いもんですね。読んでる最中は特に感想を持たなかった作品ですが、終章と著者あとがきを読んだ後は、郷愁感が漂う阿寒の景色が心に浮かびました。
2017/05/24
みかさ
高校生の頃に読んで、とても印象に残り、また手に取ってみた。あの頃にわからなかった純子の思いなどが、今ならわかる気がする。
2014/06/12
ラムネ
夭折の天才少女画家。男はいつから大人になるのだろうか。何を経験すれば大人だと言えるのだろうか。その少女の周りでは、未成熟な若者も、名うてのプレイボーイも、経験豊かな大人の男も、彼女を導くべき立場にあった者も、その誰もが弄ばれ嬲られる。かろうじて被っている大人の顔を剥がされる。それでも男たちは皆、少女を愛するのだ。哀しくも忘れることのできない少女への愛。渡辺淳一の自伝的悲恋小説。
2015/09/10
koua_1124
「赤」が印象的な作品
2007/03/09
tabisaki
実に感傷的ですね。
2010/01/22
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