ネプチューンの迷宮 (扶桑社文庫 さ 17-2)
ネプチューンの迷宮 (扶桑社文庫 さ 17-2) / 感想・レビュー
まつうら
著者の国際冒険小説と聞き、「ベルリン飛行指令」にはじまる戦時三部作と同じ匂いを感じて手に取った。南太平洋に沈んでいるゼロ戦を探しに行くという触れ込みで始まったので、オオッ! と思いながらページをめくっていたが、読み終わってみるとゼロ戦は出てこず、それほど男臭くもなかった。しかし、南洋の小国で起こった殺人事件をきっかけに、軍事侵攻によるクーデターが企てられるストーリーは、700ページ超えで24時間分が描かれておりスピード感満載。ラストの、小国といえど大国と尊さは変わらないのだという台詞がとても印象的。
2022/09/14
James Hayashi
トラック諸島に近く赤道直下に浮かぶ島国ポーレア共和国(架空)。小国の島で唯一の資源であるリン鉱石もあと数年で枯渇。二つの殺人事件に小国の政治を絡め、黒幕である大国の掌中にハマっていく様子は著者ならでは。しかし93年の出版の出版元変更後の新装版であり古臭さを感じ、また主人公らしき人物も対して活躍は見られず、果たして主役は誰なのかと読後に想う始末。池澤夏樹の「マシアスギリの失脚」に似た雰囲気の作品だった。
2017/05/07
しゅー
佐々木譲作品は初めて読んだが、非常に面白く一気読みしてしまった。始めは長閑な感じかと思いきや、一気に事態が急変し、面白さも加速していった。他作品も読んでみたい。
2020/09/17
てぃま。
読みごたえありました。1日の出来事が、この分厚い一冊に描かれているのに、最後が(笑)!続きが知りたい!
2016/08/22
がんもどき
図書館法。1993年に発表されたもの。四半世紀前かー。ハードボイルドの文法て書かれているので、発表当時の最先端の風俗に合わせて書かれているのだろうが今読むには辛かった。
2018/06/21
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