40歳からの適応力 (扶桑社新書)
40歳からの適応力 (扶桑社新書) / 感想・レビュー
たかぴ
自分の凝り固まった考え方を自分から壊せる事。若い力を認める事。間違いや失敗を素直に認めること。基本を大事にする事。時に情報を遮断する。自分を見つめる事。50歳を過ぎた羽生善治も勿論応援しております。どうもありがとうございました。
2020/10/25
太田青磁
いよいよ、現役のプロ棋士にコンピュータが一矢を迎える時代になりました。そんななか四十にして迷わず。なかなかそのような境地に辿り着けるか不安でいっぱいの30代後半。棋士だけでなく、40を目前としたサラリーマンにも思いっきり響きます。小さな違いに気づけるか、直感を振り返り分析して蓄積できるのか。基本の重要性と習うより慣れろ。投了の美学。如何に情報を捨てるか。虚無感と戦うには複数の視点が欠かせない。一区切り立ってからの分析。勝負と美学のせめぎ合い。年齢を八掛けして精神年齢を見極める。
2014/11/29
akira
図書館本。 羽生先生の本はけっこう読んできているが、今回も多くの発見が多く面白かった。いろんな本での例えも多く読書家だなと(まったく普段は見せないが)天才がトライアンドエラーをくり返していると話してくれると、なんとか自分も踏ん張ろうと思えてくる。 ちょうど新企画のことで半月ほど悩みっぱなしの今だからか、とても腑に落ちた。決められないのは落とし所が難しいから。それでもあらゆることを想定した試考は力にはなっているはず。 「長考しているときのほとんどは考えているのではなく、迷っていることが多いのです」
2017/03/24
Gatsby
将棋のことをあまり知らなくても、人生の書として読めると思う。ビジネス書を読みなれていない人には十分実用の本としても読めるだろう。ビジネス書を読みなれた方は、当たり前のことが書かれているように思われるだろうが、棋士の経験から出てきた言葉として読んだ時、成功する人は、いかに深く、広く物事を捉えているか、そしてその経験を適切な言語で表現できるのかということに大いに感心した。私は一度付箋を貼りながら読み、付箋を貼ったところだけ何度か読み返している。40歳代って結構面白いと思う。人によって差は出るだろうけど。
2011/04/12
ニゴディー
残念ながら「羽生善治という棋士でなければ書けない」といった内容の本ではなかった。 文章は柔らかく誠実な感じは伝わってくるが、それが逆に当たり障りのないのっぺりとした印象にも繋がっている。 焦点が定まっていないような内容で、エッセーとして書いたつもりのものを無理やりビジネス書のような形に持っていったような印象が強かった(これは出版社側の問題だとは思うけど)。 一般論的な内容ではなくもっと著者の思考を掘り下げたようなものの方が良かったのではないかな。 他にそういう著作がないが探したいという気にはなったけど。
2020/12/20
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