地震と原発 今からの危機 (神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド)
地震と原発 今からの危機 (神保・宮台マル激トーク・オン・デマンド) / 感想・レビュー
Arowana
「任せる社会」から「引き受ける社会」へのチェンジを真剣に訴えかける対談本で、激マルの新保&宮台さんペアが、反原発の専門家の方々を招いての意見交換をする内容です。愚民政策(コスト計算を誤ったシステムへの過剰依存)が生み出す巨大な悪をどう食い止めるか。というのが本書のキーワードのようです。
2013/12/28
takizawa
講談社現代新書の宮台・飯田本に比べると専門技術的な話は少なめ。津波や地震そのものについての対談もあり311全体を振り返るのに適している。というかこちらを先に読むべきだったかも。どれくらいの規模の津波を想定して堤防を作るかという議論は興味深い。〈大災害に備えてハードを強化する→小さな災害は体感しないで済む→絶対安全神話の誕生→いざ想定外の大災害が起きると対処できない〉となってしまうので敢えてハードは強化せずソフト(避難訓練)を重視するのも1つの手。災害対策以外の分野にも応用の効く考え方だと思う。
2011/07/16
D21 レム
人間を主体として考えるのではなく陸前高田という生き物に相応しい将来を考えるのがよい、人間関係資本の脆弱さ、この情報さえ信じれば大丈夫という依存性がある限り我々は愚民そのものだ、国家への依存・所属組織への依存・絶対安全な堤防への依存、「今さらやめられない」という思考停止。社会学者・宮台真司の強い思いが、やたらと漢字が多い「まとめました」という感じの文章から強くにじみでてくる。河野太郎は反原発(感情的という先入観を持たれる)ではなく反核燃料サイクル(バキュームカーの来ない汲み取りトイレ)と主張する。
2011/10/22
Riopapa
3/11のもたらしたものは、物理的被害だけでなく、薄れかけていた日本という社会への自信、日本人としての誇りの完全な崩壊。子供たちに生まれて良かったと思えるような国を残してやれるんだろうか。自分自身も過剰依存、思考停止だったと感じた。
2011/09/20
carl
★★★★
2012/04/29
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