覚悟の決め方 僧侶が伝える15の智慧
覚悟の決め方 僧侶が伝える15の智慧 / 感想・レビュー
杜のカラス
坊さんも仏教という限られた組織や集団、組織形態の中で様々に考えるだろう。参考にする点は多い、しかし今の仏教を外から見る限り、ただのセレモニー企業、葬式仏教でしかない。なぜ和服に草履、坊主頭なのか、それらしい雰囲気づくり。鎌倉時代とは違う、新しい時代、明治以降、肉食妻帯が政治から許されること自体、宗教として恥かしい。なんのための肉食近視、妻帯禁止なのか、守っていたのものは居たのか。大河ドラマでも坊さんが出ていた。所詮、支配者、武士に対抗する僧侶というだけ。インドの言語のまま、漢語ではわからない。日本語訳して
2023/05/21
テツ
タイトルの『覚悟の決め方』という言葉から読了後に感じるのはあるがままの諦観。強くも弱くもなく全てをそのまま受け止める諦観。東日本大震災の後に刊行された現代日本の仏僧たちによる説論。自然災害。疫病。寿命。生と死の境目がおぼろげになる瞬間に人は惑う。平時には何も考えることのなかった人でも自分の身近な愛しい人たちが死に近づいたときに(若しくは実際に死に掴まれてしまったときに)初めてリアルな感覚を基にして生と死について考え始める。仏教に限らず宗教とは人を救うために存在するんだと久々に思い出しました。
2020/04/14
saseri
個人的には田口弘願さんの文章が心に残りました。我慢をしてはならない。我慢というのは、必ずポイントとセットになり、”自分はこんなに我慢したのに、ちっとも報われない”という発想になってしまうから。 事実は事実として受け止めること。それに”つらい”とだけとらわれてしまうのは、ただ自分がそう思っているからでしかない。人に善意を施すときは、ただそれが自分の都合になってはいないか、常に自分の中を点検してみよう。
2015/04/10
のち
東日本大震災を機として、それぞれの僧侶が伝える人の心のあり方をまとめた本。 宗派を偏らせていないので、仏教入門のような書としても読むことが出来る。 仏教の教えは暖かいようで冷たいようで。でもそのどっちつかずな、「どっちもいい」という状態が、日本人的でもあるのだろうなと思う。
2012/06/05
nizimasu
震災後の日本人の心のありようについて仏教の立場からの発言をまとめた著述集。小池龍之介さんの「快が多ければ、心が弱くなる」というのが心に響く
2011/07/17
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