悪と徳と 岸信介と未完の日本
悪と徳と 岸信介と未完の日本 / 感想・レビュー
うらじ
岸が学生時代に北一輝に傾倒していたというのは意外だった。満州が治外法権をわざわざ手放して単なる傀儡国家ではなく理想国家を目指していたという話も知らなかった。岸がやってきたことは肯定できないし悪いイメージしかなかったが本書を読んで人物評を見直した。お孫さんも見習って欲しい。
2014/09/20
Shiho F
岸信介の魅力が充分に伝わってきた本。アメリカと戦後日本の関係についての記述は、最近読んだ孫崎享の本よりも冷静で納得感があった。つくづく人間というものは多面的で、一つのキャッチコピーで作られたイメージを真に受けると、物事を誤って捕らえてしまうのだな、と実感。吉田茂といい、岸信介といい、修羅場をくぐった人間というものは胆力が違う。
2012/10/24
takao
戦前と戦後の連続性を考えるヒント。未完は意味深だな。
2017/09/27
Kaori
岸信介さんの大きな功績を客観的に伝えてくれる本だと思いました。安倍政権のめざす憲法改正の意味も、この本からよく理解できます。安保反対の学生運動が盛んだったという頃に生まれた私たちの世代、昭和史はさらりと暗いイメージで教えられましたが、半世紀も前、日本の将来を本当に見据えた政治家がいたことを伝えていくべきです。
2013/03/15
夢仙人
いろいろと言われてきた人だが、教養、実行力、先見性いずれも出色の政治家である。今の政治家の小粒さ、子供の遊びのような活動、どうしてこうも日本はだめになってしまったのか。エリート教育を復活させるべきではないか。
2012/09/17
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