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名刺ゲーム

名刺ゲーム

名刺ゲーム

作家
鈴木おさむ
出版社
扶桑社
発売日
2014-10-28
ISBN
9784594071158
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名刺ゲーム / 感想・レビュー

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風眠

歪んだ狂気を最後まで貫いてほしかった、というのが正直な感想。TVプロデューサーに突き付けられた理不尽なゲーム。高校生の息子が自宅の壁に磔にされ、首には爆弾が仕掛けられている。玉虫色のスカーフを巻いた男がゲームの進行役。名刺を返す相手を間違えば息子の頭は吹っ飛ぶ。ゲームが進行し登場人物の闇が炙り出されて、と、ここまでは面白かった。テレビ業界の裏側を知る放送作家だから書けたリアルがあったと思う。だけど愛とか情とか絡んできたあたりから、何だか白けてしまった。小説なのだから闇は闇のままでよかったのではと私は思う。

2015/04/28

あすか

プロデューサー神田達也。40歳過ぎてようやくクイズ番組「ミステリースパイ」でヒットをとばす。ある日、自宅リビングの壁に高校生の息子・和也が貼り付けられ、玉虫色のスカーフを巻いた謎の男が立っていた。そして、和也を人質にゲームを挑んできた。謎の男は6枚の名刺を取り出し、白装束の5人の男女を招き入れて、持ち主に名刺を返すように指示した。一度でも間違えば、和也の首に取り付けた爆弾のスイッチを押すと。シビアなジリジリとした恐怖感のある話だった。鈴木おさむ氏バライティーからドラマ、小説まで幅広い活躍ですごいなぁ。

2017/04/14

Zann

★★★☆☆人気クイズ番組のプロデューサー神田達也が家に帰ると、今は一緒に住んでいない息子が張り付けにされ見知らぬ男が傍らにいる。二階から降りてくる五人の男女。五人はかつて神田に一生のお願いをしてきた人達、手元には六枚の名刺。それぞれに受け取った名刺を返すだけ。一枚でも間違えると息子の頭が爆破される。訳が分からぬままに始まる『名刺ゲーム』クイズショー!!仕事とは何か、家族とは何かを考えさせられるフレーズが多々あり、私には『夢は叶えると黒くなる』の言葉がとても刺さった。ただ、地の文がなく読み辛い事が残念。

2017/11/17

inotaka

著者ならではのギョーカイ小説。知ってるようで知らないことだらけ。理想と現実。数字や結果がダイレクトに仕事に響く厳しさ華やかさ。人間関係は他の業種に比べて濃厚。ルールもあってないようなもの。ずっとは持たない。いや~恐ろしい。最終的には一番大切なのは家族!

2015/02/01

johnta_rou

息子の命をかけたクイズThe Name(6枚の名刺から1枚を抜かし、貰ったことがある5枚の名刺を本人に返すゲーム)が突如スタートし、危機的状況に追い込まれる神田達也ディレクター。玉虫色のスカーフの男の司会により、つつがなく進む名死ゲーム。個性を消した5人の経緯が切ない。ゲームの終焉がより切ない。美人とブスの2択、男は美人だろうけど女はブスを選ぶんじゃないかな;テレビ局の内情は、人気放送作家の鈴木さんだからこそのリアリティ。サクセス!

2015/05/29

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