アル中ワンダーランド
アル中ワンダーランド / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
昔、知り合いに勧められてあるブログを読んだ。それがこの本の著者「まんしゅうきつこ」のものだった。とても面白かった。しかしその著者がこんなアルコール依存症だったとは。読むと切ない。不幸は笑いにしないと浮かばれないものだが、「そんなに面白くなくていいよ」とさえ思う。泥酔して近所の子を叱り、親が出て来て泥酔姿を知られ、近所で狂人の噂を流されるなど、エピソードとしては笑えるけれど、実生活では大ピンチであろう。救われるのは実弟さんの存在。叱りながらも愛情が感じられる。人間はそんなに面白くなくて良い。
2015/05/08
gtn
著者がこちらの世界に戻れたのも、生真面目な一面を失っていなかったからだろう。言い換えれば、そんな性格だからこそ、実直に飲み続けたともいえる。
2020/12/21
馨
コミックエッセイ。面白おかしく描いているけどたぶんに相当怖いです。家族や周囲の人はたまったものではないのでしょうね。私は飲めないのですが、酒を飲まないと人とうまくしゃべれないっていう気持ちはちょっとわかる気がしました、でもすぐ「だったらしゃべるな」と冷たく突っ込まれているのを見て確かにと思ってしまった。。
2015/09/12
ノンケ女医長
「ワンダーランド」と軽いタイトルにした理由は何だろう。確かに表現は抑えめで、特に体調不良や金銭トラブルは出てこないし、医療者が対応に困る言動もない。本人は「底つき体験ではなかった」と振り返っておられるが、数々のエピソードは十分に、そのレベルだと思った。あんなインパクトのあるペンネームを選択した、著者の内面がもっと告解されていれば読み応えあったかな。
2024/05/07
鱒子
しりあがり寿&西家ヒバリご夫妻の ちょうど中間のような絵柄。カバー下にも秘密あり。サービス精神旺盛な性格が災いして自分を追い込み、アルコール道をひた走ってしまった まんしゅうさん。笑っちゃうんですがアイタタな話でした。飲酒スリップで第2弾!は要らんから、そのままご自愛下さい。タカラの缶酎ハイ シークワーサー飲みながら読了。
2018/04/27
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