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夢に迷って、タクシーを呼んだ

夢に迷って、タクシーを呼んだ

夢に迷って、タクシーを呼んだ

作家
燃え殻
出版社
扶桑社
発売日
2021-03-21
ISBN
9784594087739
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夢に迷って、タクシーを呼んだ / 感想・レビュー

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ゆのん

燃え殻さんのエッセイ。もちろん笑える所も沢山あるのだが、何となく寂しい感じがする箇所も。著者は自身の事を『大人になりきれない』と自虐的に描いているが、そもそも大人らしい大人って何だろうと考えさせられる。自分の駄目な所も隠さず描いている感じがして好感度が上がる。なんだかんだ言っても粘り強く、優しい人なんだなぁと思いながら読み終えた。

2021/04/01

aquamarine

連載「すべてを忘れてしまうから」の後半部分だそうだ。前作(前半)を読んだ時も同じ経験をしたわけでもないのにわかる!と思ったが、今回も自分の思い出をそっとなぞられている気がした。同じ時代に同じ場所で同じような経験をしても、時はそれをそれぞれの物語に改竄する。後に懐かしがって記憶をすり合わせたって同じになるわけがない。人はそうやって自分の均衡を作って生きている。記憶の改竄…それもすべてを忘れる一つの経緯なのだろう。燃え殻さんの言葉は思い出した過去の美しさも痛みも優しくくるんでくれた。

2021/04/30

水色系

やっぱり燃え殻さんの作品が好きだ。どういう気分のときも読めるというのか。ネガティブでも別にいい、陰キャでもよし、と押し付けがましくなく言ってくれてるような気がして。「まったくの他人より、ちょっと知っている人のほうが気まずい」(P42)のタイトル見ただけで、わ、わかりすぎる…となった。悲しきかな。

2022/02/26

Gemi

続けて燃え殻さんの本を読了。これには未読の前作「すべて忘れてしまうから」があると。でもこれ単体でも十分面白かった。年代が近いからか妙に心地よくハマる。「夢を五分で挫折したことがある」とか「まったくの他人より、ちょっと知ってる人の方が気まずい」、「不潔とケチはもてない」等々が丁度良くしっくりくるものばかり。文章も気取ってなくてとても親しみやすい…これは燃え殻さんの作戦?なんて裏読みしてみたり。まぁとにかく今の時代を面白おかしくかつちょっと切なく表現されてるなと。長尾さんの絵の雰囲気と相性良すぎ。他のも読む。

2022/11/23

漆虎太郎

ビジネスの成果や生活の向上とは全く関係のない、なんでそんなことになったんだろうっていう出来事だらけだった若い頃の思い出たち。この本を読まなければ忘れたままだっただろうと思うと、すごく得した気分になれたし、くだらないけれど自分の心のカタチと容量がそんなことの積み重ねで出来上がっていることを許してやりたいと。肝のちっちゃい自分が大嫌いで、そこから随分もがいてきたけど、たくさん読んだ成功を説くビジネス書よりも真実はこっちにあるんだよなぁ。

2021/08/08

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