ネヴァー(下) (海外文庫)
ネヴァー(下) (海外文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
ケン・フォレットの最終戦争小説を読みました。全部で3巻あるのですが、最初がやや冗長でした。アメリカの大統領が核戦争の時に避難するところに確認していく場面から始まり、本当に避難のために入っていくところで終了します。アフリカのチャド・スーダンでのCIAの職員やあるいは潜入捜査官、フランスの捜査官などが出てくる場面や現地の避難民、対立するアメリカと中国の首脳などの家族を含めての動向など長くするために入れたのでしょう。まあた引き金が北朝鮮首脳よりも保守的な部隊が反乱を起こし韓国などを爆撃します。まとめてほしかった
2022/02/09
のぶ
下巻に入り、ストーリーもスピード感を増し、俄然面白くなってきた。対立の度を次第に深めてゆくアメリカと中国。朝鮮半島で戦争が勃発。日本にもミサイルが撃ち込まれる。両国のお互いに対する疑心暗鬼はますます増幅され、核戦争の危機が迫りくる。まるでトム・クランシーの作品を読んでいるような印象を受けた。上巻を読み始めた頃は方向性が見えなかったが、全体を読み通して、ケン・フォレットのメッセージが理解できた気がしたのと同時に、タイトルの意味が分かった。上巻では面白さを感じなかったが、全編ぜひ読み通して欲しい。
2022/01/02
Panzer Leader
中央アフリカでの小競合いから米中を巻き込む核戦争の危機にまで発展するとは、思いもよらない展開。現実の世界ではこうならないことを願いたい。しかしサスペンスフルに世界の情勢を描いているのに、登場人物たちの色恋も語られていて、これが折角の緊迫した雰囲気に水を差しているのが残念。
2022/08/27
キムチ
中身の重篤さで、ここまでピンクに染める必要があったのか、疑問を感じてしまう展開だった・・しかもこの長さ。しかし、緊張に満ち満ちた3ワールドの流れは流石のフォレット。NEVER 決して起きてはならぬ事態。米露中が微妙なバランスを保つ緊張の地球号・・北朝鮮のサイバー攻撃は「現実性あり?」の否定が出来ないだけに怖すぎる。その最中に「頑張ってね、お母さん」の会話。。無いだろう!この事態で女性大統領の是非はとうまい。だが中国の彼は余りにも幼児っぽい。中近東のアヴドゥルがキアと次なるステージに行けるロマンスだけ救い?
2024/04/08
cupcakes_kumi
読後、「うっわー」と声を漏らす。予想外というよりも、最悪のシナリオに歯止めがかからないIFストーリー。世界の均衡は、核保有国の理性的な対応にかかっている中、その理性を逸脱するのは、常に強くあらねば崩壊を招く独裁国家とは周知の事実。行きつくところまで行ってしまった結末に、タイトルは「ネヴァー」以外ありえなかった。面白かった!
2022/02/05
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