en-taxi No.11 (AUTUMN 2005) (ODAIBA MOOK)
en-taxi No.11 (AUTUMN 2005) (ODAIBA MOOK) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
亡くなった坪内祐三さんが主宰の一人だった文芸誌。坪内さんや福田和也の好みが横溢した雑誌だった。立川談春『赤めだか』はこの雑誌から生まれたのだった。いまさらになってこの号の別冊付録、笠原和夫のシナリオ『実録共産党』を読んだ。併録の『日本暗殺秘録』はDVDで観たが、共産党の方は映画化されなかった幻のシナリオである。渡辺政之輔(渡政)の活躍に胸が躍った。仮にも現在、言論や結社の自由が許されるようになったが、そうなるまでにこういった犠牲があった事を忘れてはいけない。天皇制に絡んだ台詞もあり、スリリングな印象。
2020/01/24
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